- 2020年の業績比較 (続き)
(石油と天然ガスの比率はExxonMobilが6:4、BPは5:5!)
6. 石油及び天然ガス生産量
(図http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-07.pdf 参照)
(1)石油生産量
昨年の石油生産量が最も多かったのはExxonMobilの2,349千B/Dであり、5社の中でただ一社2百万B/Dを超えている。ExxonMobilに次いで生産量が多いのはChevron(1,868千B/D)、第3位はShell(1,803千B/D)で、両社の生産量はExxonMobilの8割である。Totalは1,543千B/D。BPは5社の中で最も少ない1,229千B/DでExxonMobilのほぼ半分にとどまっている。
(2)天然ガス生産量
天然ガスの生産量が最も多いのはShellの日産92億立方フィートで石油に換算すると1,583千B/Dであった。2位はExxonMobilの(石油換算1,412千B/D)。3位以下はTotal(同1,328千B/D)、Chevron(1,215千B/D)、BP(1,146千B/D)と続いている。
(3)石油・天然ガス合計生産量
石油と天然ガスの合計生産量が最も多いのはExxonMobilであり石油換算で3,761千B/Dである。2位はShellの3,386千B/D、3位Chevron(3,083千B/D)でこれら3社が合計生産量3百万B/Dを超えている。Totalは2,871千B/D、BPは最も少ない2,375千B/Dであった。ExxonMobilの生産量を100とした場合、他の4社はShell90、Chevron82、Total76、BPは63となっている。
各社の石油と天然ガスの比率を見ると、ExxonMobilは石油62%、天然ガス38%であり5社の中では石油の比率が最も高い。その他4社の石油:天然ガスの比率はそれぞれ、Chevron(石油61%:天然ガス39%)、Total(石油54%:天然ガス46%)、Shell(石油53%:天然ガス47%)、BP(石油52%:天然ガス48%)である。5社いずれも石油の比率が天然ガスを上回っている。
(続く)
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前田 高行
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