(世界ランクシリーズ その7 2024年版)
(ウクライナが突出、GDPの37%に達する軍事費!)
3.軍事費のGDP比率
(図http://rank.maeda1.jp/7-G02.pdf 参照)
各国のGDPに占める軍事費の比率を見ると、世界1位はウクライナであり、その比率は37%である。2位レバノンの8.9%に比べウクライナは突出している。3位以下の国とその比率は次のとおりであり、9位のイスラエルまでがGDP比率5%を超えている。
アルジェリア(8.17%)、サウジアラビア(7.09%)、南スーダン(6.26%)、ロシア(5.86%)、アルメニア(5.45%)、オマーン(5.40%)、イスラエル(5.32%)、ヨルダン(4.91%)
上位の顔触れを見ると中東・北アフリカ(MENA)諸国が多い。これに次いで多いのがウクライナ、ロシア、アルメニアなど中東と隣接したユーラシア地域の国々である。紛争が多い両地域が過大な軍事費を負っている姿が浮かび上がる。中東地域の大国であるトルコ、イラン及びエジプは軍事費総額ではそれぞれ世界22位、26位、52位であるが、GDP比率はイラン2.06%、トルコ1.50%、エジプト0.87%で、世界順位はそれぞれイラン50位、トルコ83位、エジプト118位であり、エジプトは軍事費のGDP比率が世界の中でも低い。
その他の主要国を見ると米国は3.36%、韓国2.81%、インド2.44%、中国1.67%などである。日本のGDP比率は1.20%、世界102位であり欧米先進国の中でも最も低い水準にとどまっている。
(続く)
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