III. 過去2年間の四半期業績推移
ここでは2022年4ー6月期以降2024年1-3月期までの8四半期の業績推移を比較する。
(利益トップの王座を譲らないExxonMobil!)
1.純利益の推移
(図:http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-62.pdf 参照)
2022年4-6月期は5社すべてが利益を計上したが、Shellの180億ドル、ExxonMobilの179億ドルを筆頭にChevron及びbpも100億ドル前後の高い利益を確保した。TotalEnergiesはこれら4社より低い水準の57億ドルの利益であった。
翌7-9月期はShellの利益は3分の1に、またbpはマイナスに転落した。Chevron及びTotalEnergiesが横ばいにとどまり、197億ドルの利益を出したExxonMobilが他社を大きく引き離し利益トップとなった。ExxonMobilの利益はその後減少傾向を示したものの、今期(2024年1-3月期)までトップの座を保っている。
Shellは2022年7-9月期以降毎期増減を繰り返し、今期はExxonMobilに次ぐ74億ドルの利益を計上している。Chevron及びTotalEnergiesは他社に比べ利益の変動幅が小さく、最近の四半期は50億ドル乃至60億ドルの利益を計上している。bpは他の4社に比べて利益が少なく、昨年4-6月以降は5社の中で最も低い利益水準にとどまっている。
因みに2022年4-6月期の利益を100とした場合、bpは4分の1に下落、ExxonMobil、Shell及びChevronも4割台に沈んでおり、TotalEnergiesのみが8四半期前の水準に戻っている。
(続く)
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