石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

見果てぬ平和 ― 中東の戦後75年(155)

2024-05-16 | 中東諸国の動向

(英語版)

(アラビア語版)

 

(目次)

 

第6章:現代イスラームテロの系譜(10

 

155世界を震撼させた911同時多発テロ(2/4)

これらのテロ事件の犯人たちはいずれもムスリム(イスラーム教徒)であるが、首謀した組織や事件の背景により大きく三つに分けることができる。一つは狂信的なイスラーム主義者による単独犯的な異教徒襲撃事件であり、ルクソール事件がそれに相当する。もう一つはイスラーム反政府組織による中央政府に対する抵抗運動であり、中央アジアのイスラーム系組織によるモスクワ・テロ事件がこれである。この二つのテロはいずれも国内犯による国内事件である。

 

これに対してニューヨーク或いはケニア、タンザニアの爆弾テロは、オサマ・ビンラーデン率いるイスラム原理主義組織「アル・カイダ」が米国を標的として世界に展開したテロ活動であった。そのアル・カイダが本格的に牙を剥き21世紀初頭に引き起こしたのが「911同時多発テロ」であった。誰一人知らぬ者がないほど有名な事件であるが、ここでそのあらましを追ってみよう。

 

(続く)

 

 

荒葉 一也

E-mail: Arehakazuya1@gmail.com

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

利益は前年同期比減、前期比増:2024年1-3月期五大国際石油企業決算速報 (4)

2024-05-16 | 今日のニュース

I. 各社の業績概要(続き)

表1-D-4-22a「2024年1-3月期国際石油企業の業績(売上、損益)」参照。

表1-D-4-22b「2024年1-3月期国際石油企業の業績(キャッシュフロー、設備投資)」参照。

表1-D-4-22c「2024年1-3月期国際石油企業の業績(原油・天然ガス生産量)」参照。

 

(売上高利益率10%、キャッシュフロー期末残高256億ドル!)

4. TotalEnergies

プレスリリース:

https://totalenergies.com/news/press-releases/first-quarter-2024-results

 

(1)売上・利益・利益率

 TotalEnergiesの2024年1-3月期は売上高563億ドル、利益57億ドルで売上高利益率は10.2%であった。前期(2023年10-12月期)と比較すると、売上高は▲5.0%減であるが、利益は13.0%の増益であった。また前年同期(2023年1-3月期)比では売上高▲10.1%減、利益3.0%増となっている。

 

(2)キャッシュフロー及び設備投資

 今期の営業キャッシュフローは22億ドル、投資キャッシュフローは▲35億ドルであり、財務キャッシュフローは▲2億ドルであった。この結果、3月末のキャシュフロー残高は256億ドルとなっている。

 TotalEnergiesの1-3月期設備投資は36億ドルであった。

 

(3)原油・天然ガス生産量

 TotalEnergiesの1-3月期原油・天然ガスの生産量は、日量平均で原油148万B/D、天然ガス52億立法フィート(cfd)であった。天然ガスを原油に換算した原油・天然ガス合計生産量は246万B/Dである。

 

(続く)

 

本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。

        前田 高行         〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

                               Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642

                               E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする