I. 5社の2024年第4四半期(10-12月)及び通年(1-12月)業績概要(続き)
(利益は前年比▲98%減!)
3.bp[1]
*同社ホームページ:
(1)売上高
bpの2024年10-12月の売上高は481億ドルであり、また通年売上高は1,946億ドルであった。前年同期及び通年比では共に▲8.6%の減収である。
(2)利益
10-12月期は前年同期の4億ドルの黒字から▲20億ドルの欠損に転じている。通年ベースで見ても前期の152億ドルの利益は大幅に減少し、4億ドルの黒字にとどまっている。後に触れる通り他社に比べると利益水準は極端に低い。
(3)売上高利益率
通年ベースの売上高利益率は0.2%にとどまっている。
(4)設備・探鉱投資
2024年の設備・探鉱投資額は162億ドルであり、2023年と変わらない。
(5)キャッシュフロー
bpの2024年の年間営業キャッシュフローは273億ドルであった。これに対して投資キャッシュフロー及び財務キャッシュフローはそれぞれ▲133億ドル、▲73億ドルであった。この結果同社の2024年末キャッシュフロー残高は前年末より19%増加し393億ドルとなっている。
(6)石油・ガス生産量
昨年のbpの石油生産量は日量平均1,070千B/Dであり、また天然ガスは日量平均2,318mmcfdで前年より7%増加している。
石油と天然ガスの合計生産量は石油換算で1,470千B/Dであった。
(続く)
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前田 高行
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[1] bpの売上、利益、設備投資及びキャッシュフローは決算資料の下記項目による。
売上:Total revenue and other income
利益:Profit (loss) for the period; Attributable to BP shareholders
設備投資:
営業キャッシュフロー:Net cash provided by operating activities, Condensed group cash flow statement
投資キャッシュフロー:Net cash used in investing activities
財務キャッシュフロー:Net cash provided by (used in) financing activities
年末キャッシュフロー残高:Cash and cash equivalent at the end of the period