(原題) What shutdown of USAID programs means for vulnerable Arab countries
2025/3/4 Arab News
トランプ政権が600億ドルの援助資金を削減し、米国国際開発庁（USAID）の契約の90％をキャンセルするという決定の影響は、中東と北アフリカの最も弱い立場にある何百万人もの人々に及んでいる。援助の広範な停止は、地域諸国が聖なるラマダン月を迎え始めたちょうどその時に実行された。
多くの共和党議員は、USAIDは浪費的でリベラルな政策を掲げていると考えている。トランプ大統領も支出を大幅に削減し、連邦政府を縮小すると約束している。その一方、USAIDの支持者らは、同機関は世界中で重要な援助を提供しているだけでなく、連邦予算の1％未満で、米国の最大のソフトパワーツールでもあると述べている。
危機が最初に発生したのは1月20日、トランプ大統領が、援助産業が「米国の利益と一致していない」という理由で、すべての対外援助を停止するという大統領令に署名したときだった。数日のうちに、イーロン・マスクの政府効率化省はUSAIDのプログラムに狙いを定め、先週までに世界中の非政府組織に解約通知が送られた。
USAIDの540億ドル相当の複数年契約6,200件のうち、約5,800件が打ち切られた。国務省はまた、対外援助関連の補助金を44億ドル削減した。飢餓に苦しむ人々への食糧供給、医療プログラム、経済開発イニシアチブなど、同機関の幅広い業務の多くが中止された。
USAIDの1万人の職員のうち6,000人以上が休職または解雇され、世界中で働く数万人の人々も職を失った。USAIDの管理は国務省に移管されたが、同省は削減をめぐって法廷闘争に巻き込まれている。同省はコメント要請に応じなかった。
MENA地域は2023年にUSAIDから39億ドルを受け取る。チャタムハウスのMENAプログラムの準研究員ヨッシ・メケルバーグ氏はアラブニュースに対し、「同機関の支援が突然打ち切られたことで、同地域にさらなる苦しみと不安定さが生じる可能性がある。予算を削れば、人々が人道的危機に苦しむか、これらの国の発展が止まるかのどちらかになる」と同氏は語った。
以下は、USAIDの閉鎖が地域全体の人々とプロジェクトにどのような影響を与えたかの詳細である。
(続く)
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