(世界ランクシリーズ その7 2023年版)
(ウクライナが突出、GDPの34%に達する軍事費!)
3.軍事費のGDP比率
(図http://rank.maeda1.jp/7-G02.pdf 参照)
各国のGDPに占める軍事費の比率を見ると、世界1位はウクライナであり、その比率は34%である。2位サウジアラビアの7.4%に比べウクライナは突出している。3位以下の国とその比率は次のとおりであり、12位のロシアまでがGDP比率4%を超えている。
カタール(6.96%)、トーゴ(5.44%)、オマーン(5.17%)、ヨルダン(4.84%)、アルジェリア(4.78%)、アゼルバイジャン(4.55%)、クウェイト(4.53%)、イスラエル(4.51%)、アルメニア(4.32%)、ロシア(4.06%)
上位の顔触れを見ると中東・北アフリカ(MENA)諸国が多い。これに次いで多いのがウクライナ、ロシア、アゼルバイジャンン、アルメニアなど中東と隣接したユーラシア地域の国々である。紛争が多い両地域が過大な軍事費を負っている姿が浮かび上がる。中東地域の大国であるトルコ、イラン、及びエジプは軍事費総額ではそれぞれ世界23位、34位、46位であるが、GDP比率はイラン2.30%、トルコ2.06%、エジプト1.30%で、世界順位はそれぞれイラン29位、トルコ92位、エジプト107位であり、トルコ、エジプト両国は軍事費のGDP比率が世界の中でも低い。
その他の主要国を見ると米国は3.45%、韓国2.72%、インド2.43%、中国1.60%などである。日本のGDP比率は1.08%、世界106位であり欧米先進国の中でも最も低い水準にとどまっている。
(続く)
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