(注)本シリーズは「マイライブラリー」で一括してお読みいただけます。
http://mylibrary.maeda1.jp/0463MenaRank10.pdf
(MENAなんでもランキング・シリーズ その10)
2.MENAと日本の2018年の輸出入(続き)
(石油・LNGの輸入で日本の輸入超過7.5兆円!)
(3)輸出入バランス
(表http://menarank.maeda1.jp/10-T01.pdf 参照)
(図http://menarank.maeda1.jp/10-G02.pdf 参照)
MENA全体の貿易バランスは7.5兆円の輸入超過である。これは言うまでもなく石油或いは天然ガスの輸入によるものであり、特にサウジアラビア(-3.3兆円)、UAE(-2.2兆円)およびカタール(-1.5兆円)、クウェイト(-6千億円)並びにイラン(-3千億円)の産油(ガス)5カ国に対する輸入超過額が大きい。5カ国の輸入超過合計額(7.9兆円)だけでMENA全体の輸入超過額を超えている。昨年のMENAからの輸入超過額5.6兆円から大幅に増えているが、これは原油・天然ガスの価格が上がったためである。
一方日本の輸出超過となっている国はトルコ、エジプトなど9カ国1機関である。いずれも超過額は輸入に比べてはるかに少ないが、比較的金額が大きいのはトルコ(+2,700億円)、エジプト(+1,100億円)、イスラエル(840億円)である。
因みに中国は3.3兆円の輸入超過であるが、米国は逆に6.5兆円の大幅な輸出超過となっている。
輸出入バランスを2017年と比較すると、日本全体では2017年の3兆円の輸出超過から2018年には1.2兆円の輸入超過に転落している。日本とMENA諸国の貿易バランスは2017年の-5.6兆円から2017年は-7.5兆円と貿易赤字幅が拡大している。
(続く)
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