石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

全社好決算、利益トップはExxonMobil:2023年1-3月期五大国際石油企業決算速報 (11完)

2023-05-23 | 海外・国内石油企業の業績

(注)本シリーズは「マイライブラリー」で一括してご覧いただけます。

http://mylibrary.maeda1.jp/0577OilMajor2023-1stQtr.pdf

 

III. 過去2年間の四半期業績推移(続き)

(安定したChevron、振幅の激しいbp!)

3.売上高利益率の推移

(図:http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-63.pdf 参照)

2021年4-6月期から今期(2023年1-3月期)までのIOC5社の売上高利益率の推移を見ると、2021年は各社とも業績が回復、4-6月期は全社の利益率がプラスであった。但しもっとも高いChevronが8.5%、最も低いTotalEnergies社が4.7%といずれも利益率は一桁台にとどまっている。7-9月期は各社の収益力に格差が生まれ、bp、Shell両社はマイナスに転じた一方、Chevronは14.4%の利益率を達成している。Chevronはその後、今期まで連続して二桁の利益率を維持している。

 

これに対してbpは損益の振幅が激しく、2022年12月まで期毎にプラスとマイナスを繰り返し、特に2021年1-3月期には▲40%の大きな損失率を示している。またShellも利益率の揺れが激しい。前期(2022年10-12月期)と今期は各社とも業績が安定、TotalEnergiesを除く4社はいずれも利益率は二桁であり、TotalEnergiesも8.9%を達成している。

 

以上

 

本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。

        前田 高行         〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

                               Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642

                               E-mail; maedat@r6.dion.ne.jp

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 石油と中東のニュース(5月22日) | トップ | 見果てぬ平和 ― 中東の戦後... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

海外・国内石油企業の業績」カテゴリの最新記事