1. 純利益
(ENEOSはExxonMobilの50分の1、出光は30分の1!)
(1)2022年(度)年間純利益[1]
(図http://menadabase.maeda1.jp/2-D-5-01.pdf 参照)
ENEOSの2022年度(2022年4月~2023年3月)の純利益は1,438億円であり、これを同社の決算レート(135円/ドル)で換算すると11億ドルとなる。同様に出光の利益は2,536億円、19億ドル(決算レート135.5円/ドル)である。一方メジャー5社は最も高いExxonMobilの557億ドルを筆頭に、Shellは423億ドル、これに次ぐChevron及びTotalEnergiesの利益はそれぞれ355億ドル及び205億ドルである。bpはメジャー5社の中で唯一欠損(▲25億ドル)であった。
ExxonMobilを100とした場合、Shellは4分の3であり、Chevronは6割、TotalEnergiesは4割にとどまっている。これに対してENEOSはExxonMobilの利益の50分の1、出光は30分の1にとどまっている。欠損のbpより良かったものの、メジャーズとENEOS、出光の収益格差は非常に大きい。
(続く)
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[1] 「純利益」とは各社の決算財務諸表に示された下記の項目を言う。
ExxonMobil:Net income attributable to ExxonMobil (U.S. GAAP)
Shell:Incom/loss attributabel to shareholders
bp:Profit (loss) for the period; Attributable to BP shareholders
Total:Consolidated net income (Group share)
Chevron Net income
ENEOS: 親会社の所有者に帰属する 四半期純利益、為替換算レートは決算説明資料による。
出光:親会社株主に帰属する 四半期純利益、為替換算レートは決算説明資料による。
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