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(アラビア語版)
Part I:「イスラエル、イラン核施設を空爆す」(52)
第20章 さまよう3羽の小鳥(1)「エリート」の場合(1/3)
ナタンズ爆撃作戦の任務を終えたイスラエル空軍の3機の戦闘機は追手を振り切ってイランの領空外に抜け出した。
しかしそこで待ち受けていたのは進路を南にとりペルシャ湾上空をホルムズ海峡に向かえ、という指令であった。程なく司令部から、給油機がサウジアラビア領内で撃墜された、との驚愕すべき情報がもたらされた。当初の作戦では往路と同じルートでイスラエルに帰還する途中に空中給油機が出迎え、燃料を補給して基地に戻ることになっていた。親鳥が3羽の小鳥の労をねぎらい餌を腹いっぱいに与え、そして全員で意気揚々と基地に舞い戻る予定だったのである。
(続く)
荒葉一也
(From an ordinary citizen in the cloud)
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