(世界ランクシリーズ その8 2024年版)
国連などの国際機関あるいは世界の著名な研究機関により各国の経済・社会に関するランク付け調査が行われている。これらの調査について日米中など世界の主要国及びトルコ、エジプト、イランなど中東の主要国のランクを取り上げて解説するのが「世界ランクシリーズ」である。
第8回の世界ランクは、NGOグループVision of HumanityがThe Economist Intelligence Unit (EIU、英国の経済誌エコノミストの一部門)のデータをもとに取りまとめた「The Global Peace Index 2024」をとりあげて比較しました。
*Vision of Humanityのホームページ:
https://www.visionofhumanity.org/wp-content/uploads/2024/06/GPI-2024-A3-map-poster.pdf
1.「The Global Peace Index」について
Global Peace Indexは各国の平和の程度およびそれを維持するための機能を指数化し、ランク付けしたものである。2007年に実施された第1回調査ではその対象は121カ国であったが、今回の2024年版では163カ国を対象に調査が行われている。
平和指数はEIU社の国別調査員と外部ネットワークの協力を得て作成されている。指数は小型破壊兵器(銃、小型爆発物など)の入手の容易さ、国防費[1]、汚職、人権に対する尊重の度合いなど24項目をベースにして作成されたものである。
「世界平和指数」の査定結果には以下のような特徴が見られる。
- 平和の度合いは収入、教育制度、地域一体化のレベル等の指標に関連している。
- 平和な国の多くは政府の透明性が高く、汚職が少ない。
- 小さいが安定した国は平和のランクが高い。
(平和の世界地図:黒色Very high、緑色 High、黄色 Medium、茶色 Low、赤色 Very low)
(続く)
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[1] 世界ランクシリーズ7「世界と中東主要国の軍事費」参照。
http://mylibrary.maeda1.jp/0575WorldRank7.doc.pdf
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