石油と中東

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利益、売上が前期比、前年同期比で大きく後退:2023年4-6月期五大国際石油企業決算速報(1)

2023-08-03 | 海外・国内石油企業の業績

 スーパーメジャーと呼ばれる五大国際石油企業(ExxonMobil、Shell、bp、TotalEnergies及びChevron)の4-6月期決算が相次いで発表された。ここでは売上高、利益、売上高利益率、設備投資、キャッシュフロー及び石油・天然ガス生産量について各社の業績を横並びで比較するとともに過去2年間の各社四半期決算の推移を検証する。

 

 なお過去の四半期業績及び2010年から2022年までの通年の業績比較は下記レポートを参照されたい。

http://mylibrary.maeda1.jp/SuperMajors.html

http://mylibrary.maeda1.jp/oil.html

 

  1. 各社の業績概要

表1-D-4-22a「2023年4-6月期国際石油企業の業績(売上、損益)」参照。

表1-D-4-22b「2023年4-6月期国際石油企業の業績(キャッシュフロー、設備投資)」参照。

表1-D-4-22c「2023年4-6月期国際石油企業の業績(原油・天然ガス生産量)」参照。

 

(利益は前年同期比6割減の79億ドル、群を抜く生産量!)

  1. ExxonMobil

プレスリリース:

https://corporate.exxonmobil.com/news/news-releases/2023/0728_exxonmobil-announces-second-quarter-2023-results

(1)売上・利益・利益率

 ExxonMobilの2023年4-6月期は売上高829億ドル、利益79億ドルで売上高利益率は9.5%であった。前期(2023年1-3月期)との比較では、売上高は▲4.2%減、利益は▲31.1%減であり、また前年同期(2022年4-6月期)比では売上は▲28.3%、利益は▲55.9%といずれも大幅に減少している。

 

 売上高の減少は石油価格の下落によるものである。因みに今年4-6月のBrent 原油平均価格は1バレル78ドルであり、前期(1-3月)の81ドルから▲3.8%下落しており、また前年同期(114ドル)比では▲31.5%の下落であり、ExxonMobilの売上、利益の減少幅とほぼ近似している。

 

(2)キャッシュフロー及び設備投資

 今期の営業キャッシュフローは94億ドル、投資キャッシュフローは▲44億ドルであり、フリーキャッシュフローは50億ドルであった。また財務キャッシュフローは▲82億ドルであり、この結果、6月末のキャッシュフロー残高は296億ドルとなっている。

 ExxonMobilの4-6月期設備投資は62億ドルであった。

 

(3)原油・天然ガス生産量

 ExxonMobilの4-6月期原油・天然ガスの生産量は、日量平均で原油235万B/D、天然ガス75億立法フィート(cfd)であった。天然ガスを原油に換算した原油・天然ガス合計生産量は361万B/Dである。

 

(続く)

 

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        前田 高行         〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

                               Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642

                               E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp

 


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