三菱総研に社会システム研究本部という組織がある。スタッフコラムを読んでみるとどうやらDSRC(ETCの通信技術)サービス推進に熱心なようだ。
11月18日付けコラムでITS世界会議名古屋の一環として名古屋城(名城公園)の駐車場で行われたDSRCを用いたサービスのデモンストレーションの記事を見ることが出来る。
報告者は、最も便利であったのがサービスエリア等での高速インターネット接続だったといっている。このインターネット接続はブラウザによるWEBページ閲覧を指しているのだろう。
しかし、実際の行楽途中のサービスエリアやコンビニの駐車場でそんなことするか?どちらかといえば、早く用事を済ましてさっさと出発するのではないか。
名古屋ではWEBカムをつかってペットの状態をチェックするというデモが行われていたようだ。
こうした映像サービスは有望だと報告者は述べているが、本当に必要であればクルマでしか使えないDSRCよりも携帯を使うサービスとなるだろう。目的地のホテルに入ったら見ることが出来ないのでは全く意味がない。
これは、いわばクルマ版のホットスポットと言い換える事が出来るだろう。
しかし、ホットスポットの現状がビジネスとしてはかなり厳しいことは周知の事実である。
確かにドライブスルーの料金決済よりは遙かにベネフィットが高いが、このサービスがDSRCのキラーとなるとは私にはとても思えない。