生産性本部が発表したITSの普及・発展による「知的交通サービス」の実現に向けてという提言についての批判を続ける。
政府または地方自治体への提言として「ETCの積極的な活用」を呼びかけている。
「交通政策の観点から、ETC をTDM(交通需要管理)実施や社会的費用に応じた料金徴収等に活用できる。そのように、政府や民営化された場合の各道路関係4公団も含めて、ETC を料金政策の一環として活用すべきである。」
「ETC が交通円滑化のためのインフラと考えるならば、道路や路側の機器だけではなく車載器もインフラと考えて、車載器購入者に対する税制優遇や補助制度を、より積極的に実施すべきである。」
交通需要管理って、渋滞を緩和するために特定地域に入場する車両に課金するなどの行政による管理のことだろう。シンガポールやロンドンで行われ、日本でも議論された筈で、そのためにETCを使うなら車載器の無償配布以外にないと思うが。
で、次の提言になるのだろうが、交通需要管理やるなら全車装着が前提。税制優遇や補助制度じゃだめで、無償配布以外にない。そしてそれは今更出来るわけがない。
逆に車載器購入者へのインセンティブは現状ですらむしろやりすぎという感じがする。
最後に
「高級車のオプションでついているサービスで、例えば事故が起こった際に、自動的に警察に通報するようなサービスは安価にすれば、普通の自動車ユーザーでも利用するキラーコンテンツになりうる。
しかし、このシステムの価格は高額であることから、購入したくてもできない自動車ユーザーが数多くいるものと考えられる。人命はかけがえのないものであることから、事故が起こった際の自動通報システムの普及については、政府または地方自治体は例えば同システム購入に対するユーザーへの補助などを行うことにより、同システムの普及促進を行うべきである。」
自分の命をまもる装置に自治体補助って言うのは、ピンと来ない。
例えばエアバック付き車に自治体から補助金を出せといっているのと同じことだ。
逆にこういった事こそ、マーケットのダイナミズムに任せるべきだ。消費者が魅力的だと思う装備は実際にキラーコンテンツになるから、生産性本部に言われるまでもなくカーメーカーが戦略的な価格設定をするだろう。
いまそれをしていない理由は、そこまで消費者が求めていない事に他ならない。それに公共の補助金をだすというのは、全く意味のない提言である。
リストにあるようなそうそうたる学者が揃ってこの程度の提言しか出来ないとは、正直思いたくない。
現実性のない一般論をただ並べているだけで、実現可能な具体的方法論がない提言は何の役にも立たない。
政府または地方自治体への提言として「ETCの積極的な活用」を呼びかけている。
「交通政策の観点から、ETC をTDM(交通需要管理)実施や社会的費用に応じた料金徴収等に活用できる。そのように、政府や民営化された場合の各道路関係4公団も含めて、ETC を料金政策の一環として活用すべきである。」
「ETC が交通円滑化のためのインフラと考えるならば、道路や路側の機器だけではなく車載器もインフラと考えて、車載器購入者に対する税制優遇や補助制度を、より積極的に実施すべきである。」
交通需要管理って、渋滞を緩和するために特定地域に入場する車両に課金するなどの行政による管理のことだろう。シンガポールやロンドンで行われ、日本でも議論された筈で、そのためにETCを使うなら車載器の無償配布以外にないと思うが。
で、次の提言になるのだろうが、交通需要管理やるなら全車装着が前提。税制優遇や補助制度じゃだめで、無償配布以外にない。そしてそれは今更出来るわけがない。
逆に車載器購入者へのインセンティブは現状ですらむしろやりすぎという感じがする。
最後に
「高級車のオプションでついているサービスで、例えば事故が起こった際に、自動的に警察に通報するようなサービスは安価にすれば、普通の自動車ユーザーでも利用するキラーコンテンツになりうる。
しかし、このシステムの価格は高額であることから、購入したくてもできない自動車ユーザーが数多くいるものと考えられる。人命はかけがえのないものであることから、事故が起こった際の自動通報システムの普及については、政府または地方自治体は例えば同システム購入に対するユーザーへの補助などを行うことにより、同システムの普及促進を行うべきである。」
自分の命をまもる装置に自治体補助って言うのは、ピンと来ない。
例えばエアバック付き車に自治体から補助金を出せといっているのと同じことだ。
逆にこういった事こそ、マーケットのダイナミズムに任せるべきだ。消費者が魅力的だと思う装備は実際にキラーコンテンツになるから、生産性本部に言われるまでもなくカーメーカーが戦略的な価格設定をするだろう。
いまそれをしていない理由は、そこまで消費者が求めていない事に他ならない。それに公共の補助金をだすというのは、全く意味のない提言である。
リストにあるようなそうそうたる学者が揃ってこの程度の提言しか出来ないとは、正直思いたくない。
現実性のない一般論をただ並べているだけで、実現可能な具体的方法論がない提言は何の役にも立たない。