ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

ASV ブレーキアシスト

2005年03月03日 | ITS
しばらくはASVについて書いてみよう。
私はカーメーカーが開発するASVが最も地に足のついたITSだと思っている。
この分野はあまり詳しくないので、自分の勉強のつもりでまとめてみたい。

まずは、ミリ派レーダー技術を応用した追突防止装置。

ホンダ 追突軽減ブレーキ(CMS)

トヨタ 低速追従付きレーダークルーズコントロール

日産 インテリジェントブレーキアシスト

どれにも共通するのは、ブレーキ操作が必要と判断したら警報を鳴らし、間に合わないと判断するとブレーキ操作に介入する。
この介入度合い・安全性と運転者の感性の兼ね合いがこのコンポのポイントになる。
危なそうならどんどん減速しちゃえば、事故への危険は確実に軽減するが、それは運転操作への介入であり決して心地よい物ではない。下り坂で必要以上にブレーキを踏むゴルフ場の自動カートに乗っている感覚、になってしまう。その辺の味付けがカーメーカーの課題だ、

この装置が全車に標準装備されたら、どの程度交通事故が減るのかというのは難しい問題であるが、高速走行比率が高いドイツでは死傷者40%減、という試算もある。

現在はコストの問題で高級車にしか装備されていないが、一刻もはやく装着拡大->コスト低減という正しいスパイラル状態になってもらいたいものだ。

全車に装着されるべきものは、政府のITS方針にあるような通信ユニットではない。それより先にこうした自律型安全装備だ。