ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

ORSEがETC割引のアンケート

2005年03月11日 | ITS
ORSEがETCによる割引についてアンケートをしている。500人に1000円相当のプレゼントです。

この割引制度だが、何で夜間割引や早朝割り引きといった時間割引を「ETCでなければ技術的出来ない」と主張するのか、全く理解に苦しむ。単純に発券段階で割り引き用のチケットを発行すれば良いだけで、割引料金での収受は現金でもハイカでも集金ブースは対応できるだろう。

実際はこれはETCの促進策なのだ。
時間・路線毎の弾力的な通行料設定は、トラフィックコントロール政策で、これはこれで必要なことだ。
しかし、何故それをETC利用の促進と結びつけるのか、理解に苦しむ。

更に言えば、この辺の疑問はアンケートにはまったく出てこない。割引がETCに限定されることについての設問がないのだ。単に、「割引は良いと思うか?」と聞られりゃ、そんなの「良い」に決まってる。

もともと政府系団体のアンケートなんて、自分たちのやりたいことを正当化するのが目的だから、設問も恣意的にして、それらしいポジティブな結果を発表をすることになるのだろう。
首都高参宮橋実験も全く同じ。情報伝達方法はなんであれ、カーブ先の危険を手前で知らせる事の是非なんて、実験するまでもなく「有効」に決まっている。でも、彼らはこの結果を「VICSで車内ディスプレーに表示することは有効だった」とねじ曲げるのだろう。