ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

ETC民間開放 産経新聞の記事で思うこと

2006年04月02日 | ITS
今日の産経新聞朝刊に『「ETC」 GS、駐車場に開放 電子マネーに大化け?』という記事がのっていた。

そもそも車の中で小銭を払う機会がどのくらいあるのかを考えれば、電子マネーとして大化けなんか絶対にしない、と考えるのが普通ではないのだろうか?

さて、書かれているとおり「期待がかかる一方、慎重論も」という大まかな流れはそのとおりだろうが、個々に見ていくとこの記事には微妙に誤解がある。

まず、国交省がETCの民間開放に慎重だったのは、セキュリティの問題だが、そこで懸念されていたのは個人情報ではない。単に高速料金の不正利用だ。

また、新日本石油のコメント、「クレジット機能がついた自社カードも発行しており、ETCをすぐ導入する計画はない」という記載も相当にとんちんかんだ。これは、記者の勘違いかもしれないが、そもそもETCを民間開放したからといって、ETCカードでは決済できない。決済するカードは別に用意する必要があり、それはエネオスカードでも全然かまわない。そのカードをユーザーは「サイフからださなくても良くなる」というだけのことなのだ。

繰り返すが、ETCの民間利用は石油元売りもしくは駐車場大手が、顧客囲い込みのために「戦略的な観点」で導入する、というストーリー以外はありえない。それはあくまで長期的に見た顧客囲い込みコストであり、それ自身が収益モデルには絶対にならない。

したがって、これらのキープレーヤーがその気にならなかった場合は、この構想自体が消えてなくなってしまうと思う。

車載地デジチューナーつけてみた 続報

2006年04月02日 | 雑記
昨日つけた地デジチューナー(三菱電機TU-100D)で、都内を走ってみた。
23区内では、ほとんど電波は途切れない。住宅街などの狭い道にはいると、断続的に途絶えることはあるが、広い道ではまったく問題なかった。
そもそも走行中に見るべきではないが、特に住宅街の狭い道なんていうシチュエーションはむしろ電波が途切れてしまうほうが正解だと思う。

広い道を走っている限り、高速道路高架下でも問題ないのには驚いた。
甲州街道の高速4号線の下、下高井戸あたりから環状8号にかけては六本木ヒルズによる電波障害地域だが、まったく問題なく視聴できた。

そのまま甲州街道を西へ進んで仙川までいき、そこから狛江の方に南下したが、何回か断続的に途切れることはあったが気になるレベルではなかった。

ただ、地デジの場合電波が途切れると音もまったく出なくなるが難点だ。
アナログTVは画像は乱れるが、音は何とか聞こえる、というシチュエーションが多い。

データ放送も試してみたが、これはカーナビの画面では厳しい。
最近のカーナビ用モニターは解像度がPC並のものも増えてきたが、それにしてもどこかに駐車してゆっくり顔を近づけて見るという使い方以外は無理だろう。