今日の産経新聞朝刊に『「ETC」 GS、駐車場に開放 電子マネーに大化け?』という記事がのっていた。
そもそも車の中で小銭を払う機会がどのくらいあるのかを考えれば、電子マネーとして大化けなんか絶対にしない、と考えるのが普通ではないのだろうか?
さて、書かれているとおり「期待がかかる一方、慎重論も」という大まかな流れはそのとおりだろうが、個々に見ていくとこの記事には微妙に誤解がある。
まず、国交省がETCの民間開放に慎重だったのは、セキュリティの問題だが、そこで懸念されていたのは個人情報ではない。単に高速料金の不正利用だ。
また、新日本石油のコメント、「クレジット機能がついた自社カードも発行しており、ETCをすぐ導入する計画はない」という記載も相当にとんちんかんだ。これは、記者の勘違いかもしれないが、そもそもETCを民間開放したからといって、ETCカードでは決済できない。決済するカードは別に用意する必要があり、それはエネオスカードでも全然かまわない。そのカードをユーザーは「サイフからださなくても良くなる」というだけのことなのだ。
繰り返すが、ETCの民間利用は石油元売りもしくは駐車場大手が、顧客囲い込みのために「戦略的な観点」で導入する、というストーリー以外はありえない。それはあくまで長期的に見た顧客囲い込みコストであり、それ自身が収益モデルには絶対にならない。
したがって、これらのキープレーヤーがその気にならなかった場合は、この構想自体が消えてなくなってしまうと思う。
そもそも車の中で小銭を払う機会がどのくらいあるのかを考えれば、電子マネーとして大化けなんか絶対にしない、と考えるのが普通ではないのだろうか?
さて、書かれているとおり「期待がかかる一方、慎重論も」という大まかな流れはそのとおりだろうが、個々に見ていくとこの記事には微妙に誤解がある。
まず、国交省がETCの民間開放に慎重だったのは、セキュリティの問題だが、そこで懸念されていたのは個人情報ではない。単に高速料金の不正利用だ。
また、新日本石油のコメント、「クレジット機能がついた自社カードも発行しており、ETCをすぐ導入する計画はない」という記載も相当にとんちんかんだ。これは、記者の勘違いかもしれないが、そもそもETCを民間開放したからといって、ETCカードでは決済できない。決済するカードは別に用意する必要があり、それはエネオスカードでも全然かまわない。そのカードをユーザーは「サイフからださなくても良くなる」というだけのことなのだ。
繰り返すが、ETCの民間利用は石油元売りもしくは駐車場大手が、顧客囲い込みのために「戦略的な観点」で導入する、というストーリー以外はありえない。それはあくまで長期的に見た顧客囲い込みコストであり、それ自身が収益モデルには絶対にならない。
したがって、これらのキープレーヤーがその気にならなかった場合は、この構想自体が消えてなくなってしまうと思う。