ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

原田工業ワンセグチューナーの価格

2006年04月17日 | 雑記
原田工業さんの車載ワンセグチューナー、DTS-001のウェブページに価格が掲載されました。

税抜き45000円(アンテナつき)。松下の12セグ+ワンセグのDTV20が税抜き75000円(アンテナなし)だから、価格的には確かに安い。アンテナだけでも1万円以上するので、松下の半額ということです。

12セグのクリアな映像を見ちゃうと迷うけど、アナログTVチューナーとくらべればワンセグでも雲泥の差。
これはいけるんじゃないか?

実際の商品のレポートを見てみたいものです。

4月30日訂正:ワンセグ用の車用アンテナは一万円以下だと思われます。

既存ETC民間利用の実現性について改めて考えた

2006年04月17日 | ITS
先月末から今月にかけて、ETCの民間利用に関して一連の記事をエントリーしてきた。 これとか、参考にしてください。

ETCの民間利用開放に関しては石油元売もしくは駐車場大手による顧客囲い込みを目的とした戦略的展開以外、普及の道はないと書いたが、この考えは今も変っていない。

しかし、たとえば自分が石油会社の担当役員だったらどう判断するかと考えたら、やはり相当にハードルが高いと改めて感じた。

石油会社の場合、たしかにETCと自社提携カードを使い、自動決済+全国一律割引適用などの特典を提供することで、顧客囲い込みは可能だ。
しかし、他社も必ず追従する。みんなが追従した時点で差別化効果は終了する。

その戦いで後に残るものはなにか。なにも残らないのだ。
給油所はどんなに利便性をよくしても総需要は増えない。便利だから多めに給油するとか、キャッスレスで給油できるから遠くまでドライブしようとかいう需要は存在しない。
したがって、ETC読み取り・決済機への投資は、他社の顧客を獲得できない限り単なるコストアップでしかない。他社も追従したら、おしまいだ。

省人化も、所詮ETC決済導入はセルフのスタンドが対象だろうから、現在と差はない。

ユーザーにはどんなベネフィットが残るか?
いつもいっているとおり、セルフ給油の一連の作業の中で「サイフからクレジットカードを取り出す」手間が省ける程度のこと。それだけのことである。

給油所の投資はどの程度か?路側機の価格はわからないが、計量器(ノズル)ごとに設置する必要があるのだろう。これが結構な出費になることは間違いない。

私が石油元売の担当役員だったら、「誰も得をしないから、これはやめておきましょう」と他社と話をするだろう。