ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

カーナビとワンセグについてもう少し考えてみた

2006年04月04日 | ITS
カーTVでのワンセグはおまけだ、と書いてきた。おそらく、車載AVメーカー各社ともそう考えていたと思う。
三洋だけが、ゴリラの発表会で「カーTVはワンセグが主流になる」と主張しているが、他社は12セグ本命とみているだろう。

確かに設置スペースや消費電力の制約がない車載にワンセグの意味は小さい。
しかし現状の視聴可能地域を考えると、どうもそうでもなさそうなのだ。

松下の車載地デジでワンセグアップグレードした人の話を聞くと、
「画像は劣るが、エリア拡大のメリットは大きい」
「車内で見る分には、画像劣化は大きな不満ではない」
ということのようだ。
確かに少々ボケた映像でもアナログのちらつきに比べれば雲泥の差だろう。

もうひとつの要素は価格だ。現在の「定価10万円」はマニア向け価格だろう。
しかし、ワンセグ専用機なら安くできるかもしれない。

現在、車載ワンセグチューナーは原田工業の製品しかない。
まだ市場には出ていないようで、(追記:6月発売とのことです)実売価格情報もないが、実売3万円程度であれば十分商品力があるだろう。

一方の選択肢は近日発売の松下の新商品。ワンセグ対応の12セグ地デジチューナーだ。
75000円(税抜き)の定価なので、いずれ実売6万をきる可能性が高い。
(アンテナが別売なので、実際の費用はもっと高いけど)

ただし、数年後に12セグ電波が全国にいきわたれば車載ワンセグチューナーに価値はなくなる。