ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

電子マネー

2006年04月12日 | 雑記
今年に入って、電子マネーに関する報道がとても良く目に付く。たいていは、「電子マネー市場はこの先数年で急速に成長する」「貨幣の時代は終わる」というような内容だ。

DSRCによるロードサイド決済に比べたら、Felica決済は今後の成長の可能性ははるかに高いと思うが、そんなに大騒ぎするような市場なのかな?とも思う。そろそろ矛先をかえて、「電子マネーを疑う」でも始めようかな?

複数の記事によれば、「Edyを採用した店舗では、Edy決済客は現金決済客に比べ一回の買い物での売上高が10~20%大きい、したがって電子マネーは売上増につながるのだ」という。

なぜEdyだと、いつもよりたくさん買うのか?どうしても理解できない。
記事にもその答えは示されていない。不思議だと思わないのだろうか?

今現在、あまり汎用性のないEdyを作る客は、その店の常連と考えるべきだろう。
一元客を含む現金決済客と比較すれば、一人当たりの売上が1-2割高くてもあたりまえだ。そう考えるのが自然なのではないか?

一方で、Edyなどを使い始めた人から「もはや小銭は持ちたくない」という言葉も良く聞く。それもそうなのだろう。

私自身のことでいえば、ETCをつけた今、絶対に有人料金所は使いたくない。
しかし、EdyもSuicaもときどき使うが、絶対に小銭で払いたくない、とは思わない。
なぜなら、手間と待ち時間にそれほどの差がないからだ。

確かに便利だ。でも、入金状況を管理しながら使うわずらわしさや、汎用性のなさを考えると、それに見合うメリットではないと思う。
電子マネーならレジはノンストップ通過可能、というのであれば、話は別だけど。

まあ、普通の消費者の感覚もそんなもんだと思う。

将来、電子マネーに汎用性がでてくれば、逆に現金を管理するのがわずらわしくなるのかもしれない。そして電子マネーがそのターニングポイントを超えるのなら、一機にリアルマネーは消滅するかもしれない。