ポータブルナビ(PND)の増加により、アメリカではナビによる運転注意散漫に関する議論が起きているようだ。
日本ではあまり一般的な概念ではなく、したがってまだ適切な和訳がないこの「Driver Distraction=運転注意散漫」に関して、欧州ではかなり早い段階で議論がされていた。欧州では当初、地図ナビは許可されないという見方もあり電装各社は表記がより単純な矢印ナビを開発していた。しかし結局矢印ナビは商品力が劣り、現在は地図ナビが主流となっている。
当然、ナビメーカーにとってはDriving Distractionへの過剰な規制は大きな脅威となる。
PND大手のオランダTOMTOMは先日、リサーチ会社との共同調査ということで以下の発表を行った。
Satellite Navigation has a Positive Effect on Driving and Traffic Safety
要約すれば、
ナビを使うことで、知らない場所へ行くときの運転者の負担は軽減する。
ナビの使用は運転者の注意力を維持しストレスを軽減する。
ナビを使っていない人は使う人より12%事故を起こしている。
TOMTOMのナビを使うことで、走行距離は16%削減される。
知らない場所へ行く場合、TOMTOMのナビを使うことで、距離時間は18%削減される。
ということで、ナビ利用は危険ではなく、逆に安全性を向上させるということだ。
確かに助手席においた地図をめくりながら運転するよりはナビのほうがはるかに安全だというのは事実だろう。
一方で、PNDは小さい画面で操作性が良いとはいえない上に、運転中の操作制限をかけることが出来ないという問題も内在している。
こうした状況から私は、少なくともアメリカ市場では、かなり近い将来に専用インターフェースをもった車載組込みナビへのシフトが起きると予想している。
日本ではあまり一般的な概念ではなく、したがってまだ適切な和訳がないこの「Driver Distraction=運転注意散漫」に関して、欧州ではかなり早い段階で議論がされていた。欧州では当初、地図ナビは許可されないという見方もあり電装各社は表記がより単純な矢印ナビを開発していた。しかし結局矢印ナビは商品力が劣り、現在は地図ナビが主流となっている。
当然、ナビメーカーにとってはDriving Distractionへの過剰な規制は大きな脅威となる。
PND大手のオランダTOMTOMは先日、リサーチ会社との共同調査ということで以下の発表を行った。
Satellite Navigation has a Positive Effect on Driving and Traffic Safety
要約すれば、
ナビを使うことで、知らない場所へ行くときの運転者の負担は軽減する。
ナビの使用は運転者の注意力を維持しストレスを軽減する。
ナビを使っていない人は使う人より12%事故を起こしている。
TOMTOMのナビを使うことで、走行距離は16%削減される。
知らない場所へ行く場合、TOMTOMのナビを使うことで、距離時間は18%削減される。
ということで、ナビ利用は危険ではなく、逆に安全性を向上させるということだ。
確かに助手席においた地図をめくりながら運転するよりはナビのほうがはるかに安全だというのは事実だろう。
一方で、PNDは小さい画面で操作性が良いとはいえない上に、運転中の操作制限をかけることが出来ないという問題も内在している。
こうした状況から私は、少なくともアメリカ市場では、かなり近い将来に専用インターフェースをもった車載組込みナビへのシフトが起きると予想している。