ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

給湯器が壊れて知った業界の真実

2007年02月24日 | 雑記
またまたITSと関係ない話。

先週、我が家の給湯器が壊れた。
壁に取り付けたリモコンに液晶画面が付いていて、フルオートで風呂が沸かせるという、良くあるタイプだが、エラーコードが出て着火しなくなった。
家庭用給湯器はほぼ大手2社独占のような状態だが、我が家のそれはそのうちの1社の製品。

メーカーのサービスに来てもらったところ、部品が生産中止になっているので買い換える必要があるという。

で、定価が税込み38万円。

これはショックでしたね。
確かに13年たっているとはいえ、部品がないから本体買換えって納得いかないでしょ。
これが車やTVなら13年で性能が段違いに向上しているからまだ納得するけど、こいつは湯を沸かすだけの機械ですよ。
責任供給年月を過ぎた時点で恣意的に部品の供給をストップしているんじゃないかと疑ってしまう。

しかし、ショックはまだ続く。

家内がインターネットで安い業者を調べてくれというので、ちょっと調べたら半額は当たり前。7割引きまである。
結局、近くの業者さんから約10万円で購入し、取り付けてもらった。
普通7割引といえば型落ちやバッタ物だが、これはまったくの正規販売品。

こうした建築関連製品は、大卸、地域問屋、施工受け会社、施工会社等、多くの中間業者が介在するために定価が高くなっていることは想像がつくが、これほどとは思わなかった。
この家を新築した時の見積もりには給湯器はおそらく定価の2割引程度で入っている。多分給湯器に限らず建築関連製品は大抵こんなもんなんだろう。
家を建ててどれだけ損をしたか、ってことだ。

家電等の一般消費財はインターネット出現以前から複数店舗を回って安い買い物をしていたが、この手のものは施工会社の言いなりになるしかない商品だった。ぬるい商売で各流通段階はみな潤う。
しかし、インターネット家庭普及率がこれだけ向上してくると、もうそんな商売は出来なくなる。

インターネットが経済にもたらす効果を痛烈に感じた出来事でした。