ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

NEWS ZEROはあれでいいのだろうか

2007年02月22日 | 雑記
全然ITSと関係ない話。

昨日の日テレ「NEWS ZERO」で、横浜かどこかの市役所に勤める男の逮捕の瞬間というニュースが放映された。
役所のウェブサイトの市民の声ページに元上司に対して漫喫から「殺してやる」などの投稿をした、という。
動機はパワハラで、元上司のコメントは「まったく身に覚えはない」

私も会社員を長くやっており、こうしたパワハラ系のゴタゴタは山ほど見てきた。
あくまで一般論だが、大抵のケースは「どっちもどっち」だ。

今回の事件に関して「殺してやる」というのは脅迫でありそれに関して擁護する気はないが、逆に表現を柔らかくして社員相談室(が役所にあるかどうか知らないが)に投稿していれば、普通責められるのは上司のほうだろう。

番組では通勤中の容疑者をモザイク無しのアップで隠し撮りし、あくびをするシーンを何回も繰り返し放映していた。
しかし、そこまでするような凶悪犯なのか?

それよりも怖いと思ったのは、誰だって電車のなかであくびくらいする。その場面を繰り返し放映されたら、「夜も寝ないでインターネットで悪質な書き込みをする執拗な変質者」みたいなイメージが植えつけられる。
メディアにそこまでする権利があるのだろうか?
こうした演出をすれば、誰だって悪人に仕立て上げられる。

NEWS ZEROは「Think! いじめキャンペーン」という特集を昨年12月に大々的に繰り広げていたが、どうもこれをみると「い~けないんだ、いけないんだ」といってちょっと悪いことをした子を皆でいじめた子供の頃の記憶がよみがえってくる。

私は報道にこうした演出をして欲しくない。事実だけを淡々と報道して欲しい。