ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

携帯の非接触充電はくるか?

2011年12月20日 | モバイル・ウエアラブル
携帯電話の非接触充電は、家電、電話機メーカーが参加するWPC(ワイヤレスパワーコンソーシアム)のQi(チーと読むらしい)という規格があるが、さほど普及しているというイメージはない。
しかし、アメリカではすでにパワーマットという商品がかなり売れている。iPhone用、BlackBerry用で400万台も販売したという。
2007年に設立されたイスラエルの会社だが、P&Gからの出資がきまりDuracellブランドをつけて小売チャンネルを拡大するので、今後更に販売を伸ばすだろう。

アメリカでは、すでに一部の空港の待合テーブルなどにもPowermat規格の充電装置が設置され、このまま行けばスタンダートとなる。

日本でもネット通販で手に入るので買ってみようかと思ったが、2つの理由でとりあえずやめた。
まず、iPhoneにジャケットを着せなければならないこと。次に、日本では公共施設やカフェなどのテーブルで充電出来るようになる見込みが今のところないこと。

iPhoneにしてから、毎日複数回、会社の机や自宅で必ず充電口にジャックを差し込んでいる。大した手間ではないのだが、もし自宅、オフィス、クルマ、新幹線、カフェ等の立ち寄り先でどこでも置くだけで充電出来るようになるなら、それはそのほうが良い。
Powermatは小売50ドルとユーザーの値ごろを捉えている。商業施設は集客になることから充電機能付きのテーブルなどを導入し、さらにこれが普及を加速させることになる。また、デトロイトスリーは車両への装備も検討を始めているらしい。
そのうち、電話機メーカーも顧客獲得のために内蔵することになるだろう。

アメリカではどうやらこのエコシステムがもうすぐ離陸しそうだ。