ITSを疑う

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マクドナルド、ドライブスルーでDSRC決済の実験

2011年12月26日 | ITS
マクドナルトは道路新産業開発機構(HIDO)と共同し、ドライブスルーでのDSRC決済実験を始めるらしい。
らしいというのは、平成22年度のHIDOの報告書には平成23年秋に、と書いてあるけど、今のところやっている様子はないのでいつになるのかはわからない。

聞くところによれば、マクドナルド側はメニュー選択と料金収受のスピードアップによる客数向上が狙いで、「ETC専用レーン」を作ることによりユーザーにも待ち時間短縮というメリットをだす、というのが基本的な考え方らしい。

将来的にナビの画面でマックのメニューがでて、それをタッチするなりして注文することが出来て、かつ料金決済が自動的にできるようになるらしい。確かに便利な未来だけど、それにお金を払うかといえば毎日マックのドライブスルーを使う人以外、NOだろう。
さらに、メニューの注文に関しては、少なくとも私は画面をタッチしたりスクロールしたりするより窓開けてマイクで頼んだほうが楽だと思う。

料金収受を合理化し待ち時間や客処理数の向上をはかりたいなら、エディやおサイフケータイなどの専用レーンを作ればいい。それなら今すぐできる。それすらやらないのは、まだフェリカ決済ですら一般的ではないからだろう。

こうした民間決済はETCカードではできないらしい。都度クレジットカードを入れ替える必要がある。これはダメでしょう。
さらに、店舗に設置する機械もまだ一千万円近くするようだが、店舗側にそれに値するメリットはない。
まあ、実験ならやればいいけど。

このしくみに普及はない。キャズムを越えるどころか、始まりもしないだろう。