国産出力管の流れで UXー2A3
主だったパワーチューブでは外せない代表です。
左がUX-2A3 右は専用とも言える整流管のKX-5Z3
先に紹介したとおり45の後継と捉えて良いでしょう
初期は1枚プレートで4本吊りのフィラメント、製造の複雑さとフィラメントトラブルで現在の
並列2枚プレートとなりました。
対になる整流管ともいえるのが KX-5Z3
同じUXタイプの4本脚なのになぜ KX なのか 疑問を持ちませんか。
整流管に K がつくのは日本独自の呼称で わたしの認識はカソードのK、
JIS以前の商工省時代に割り振られた Kh(ハーフ)の半波整流と Kf(フル)の
全波整流を区別したもの。 以後整流管にはKが付くようになりました たぶん。
データからも良い音になりそうな2A3なのですが、どうも評判は芳しくないですね。
マツダから出たときは皆飛びつき色々な回路が試されましたが、その後45に戻った
ことは有名な話しです。
叔父も2A3PPでウイリアムソンの高帰還に挑戦したアンプを覚えています。
テスタくらいしか持たないアマチュアにチープな出力トランスでは実現不可能だったのでしょう。
2A3そのものもピントが甘いとかあまり評価が良くなく、いかに45が優れているかの
証明になった感がありますがメーカーの高級電蓄には多用されたものです。
さて、現代で生かすとしたら。
固定バイアスで締め上げてNFBで特性を整える? ならば石のアンプと変わりません。
意外にトランスドライブで無帰還の素朴なアンプが豊かな倍音を伴って大らかに動作しそう
です。
段間トランスの性格がキモでしょうね。
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