拾ってきた回路ですが参考まで
分かり易いトランスドライブ
いまでは段間トランスの一時側に直流を流せるタイプも選択できますが
直流カットのコンデンサと2次側のシャント抵抗で特性をコントロールできるのも魅力です。
クラーフ式 だったっけ 幾通りもの接続方法がありますね。
画像は半導体整流と直流点火ですが、このままでは良く出来た交流点火のものよりも
残留ノイズは多いと予測します。 中途半端なDC点火はたちの悪い高周波ノイズが
乗ることもありますよ。
わたしの選択は交流点火のB電源は整流管です。
前に出てきた出力管の自己バイアス抵抗はやはり共用されていてこれも分離したい。
それぞれ専用のバイアス抵抗を入れてハムバランスとACバランスを設けると
残留ノイズはかなり抑え込むことが出来る が 調整箇所が増えて手間を掛けたい人向きですね。
注)B電源 各プレートに係る高圧側の直流を得るのになぜ球を好んで使うのか。
例えば 45には80 2A3には5Z3 といった具合に組になる整流管
も同時に発表されました。概ねプッシュプルでの使用電流に合わせた
規格でフィラメントのウォームアップも揃えたものです。
したがって出力管がヒートする前にプレート電圧が掛かるということも
緩和できますし平滑コンデンサのサージも緩やかです。
作例の回路図にはブリッジ後のコンデンサ前に抵抗が入っている目的は
このサージ電流を少し抑える目的があるものと思われます。
ただ整流管ごとにインプットコンデンサの最大容量が厳密に指定されて
いて、今の目から見るとかなり小容量です。
チョークコイル後の容量は指定範囲外ですのでその辺りを考慮して
2段の平滑やチョークインプットも採用される場合があります。
アースをとる位置でもかなり違いがでますよ
よく入力付近の1点アースを好まれるようですが、B電源の中点は
電源トランスやコンデンサ付近、信号系は入力付近の2点にするとリップル
がシャーシを駆け巡るなんてことは避けられます。
クラスA動作でのはなしですよ
定電流なので電源のレギュレーションなんて考慮されていません。
されど当時のトランスと比較するとレギュレーションは格段に良く
なっています。
6CA7や6B4GのクラスAB動作などには5AR4や5U4なんかよりも
半導体が有利で、コンデンサも思いっきり大容量をつぎ込みたくなりますね。
浅野氏のPX4シングル2chアンプ
愛していた球への思いやりと無駄がなく熟慮された部品配置から老練な配線まで。
常に手本となるものです。
談話のなかでウエストレックスの伊藤氏が業務器を模したアンプの ここが面倒で~ なんて言うと
浅野さんは そりゃ今までかまい過ぎたからさ~ なんてね。
あ、わたしの大学受験の面接で尊敬する人物に浅野勇と記入したところ、
教授が工業会会長だったことををご存じでひとしきり話しが弾んだことを思い出します。
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