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株のしこりについて

2005-03-21 09:59:40 | 株に出会う
ある掲示板を見ていたら、売買履歴をエクセルで計算し、ある時点からある時点までのしこり玉について判断し、そのしこりがなくなった時点で買い出動する、といった旨の記事があった。

その方は、その方法で「科学的」に買い場を知ることができると、かなり自信を持っていた。そこで、はたと気づいたのは、私の方法の中で、ラリー・ウィリアムズの理論を適用した「相場が蓄積した波」を把握する方法があるのだが、その指数をどう、株価の上げや下げの前兆としてみるのか(ラリー・ウィリアムズは一日前に判断できる手法として紹介していた)よく考えもしないでいた。今回、掲示板のその方の考えを契機に、もう一度株のしこり玉ということについてよく見てみた。

株が急騰し出来高も増える時期がよくあるが、この流れに乗れなかった場合は、その後反落するまで待って、もういいだろうということで買い出動をかけることが、皆さんもよくあると思う。ところが、「初押しは買い」という段階でまだ相当の人が強気の場合は別として、そろそろみんな損切っただろうと思い買い出動をかけたところ、どっこい、損を抱えた人びとがまだその時点ではいて、ちょっと株が戻しかけると押されてしまい、結局利益がでないまま撤収あるいは損切りという事態によくなってしまっていた。これをしこりがあるため上値が重い状態とも言うが、しこりがあるかどうかをどうやった判断するのかが、今回のテーマである。

そこで、もう一度私のエクセルの定式を眺め直してみた。そうして気が付いたのは、日々の上げ下げ値(前日比)の累計の数字(よく窓をあけて上がることもあるので、真の安値、真の高値で調整したもの)で、その銘柄の現時点での位置付け(登り反転なのか、下り真っ最中なのか等)を見て、登り反転の時期にあり、前日の株価もようやく高値安値ともプラ転し、前日の高値がある特定日の安値にほぼ近づいている銘柄が、最も翌日の上昇が期待できることが検証できた。

その前兆もラリー・ウィリアムズがいった数式での検証で明らかにサインが出ていたのである。これにはびっくりした。何でもっと早くこれに気が付かなかったのだろうか。人は自分のこれまでの方法にかくもこだわる習性を持つものか。これで私の方法にさらに磨きがかかってきた。今週はこれで見直した銘柄のうち、セキュアード・キャピタル・ジャパン(2392)やフェイス(4295)、またシーエスアイ(4320)-これは、まだ下落するかも知れないが、金曜日の安値を下まわらないことを確認し買い。-等でこの考え方がどこまで有効かを試してみるつもりである。その結果については、また後日報告することとする。

追加:この株のしこりを見るのに役立つ、ラリー・ウィリアムズの究極のオシレーター他の各種テクニカル指標をエクセルでリアルタイムに更新する株価分析ツールを、下記のサイトで公開中ですので、よろしければ御覧ください。

https://brain-market.com/u/tondemo-happen/a/bczN3kDNgoTZsNWa0JXY

追加2:この記事を書いてから16年経過しております。究極のオシレーターの使用経験はその後数々の改変が加えられ洗練されております。従って、株式投資家の方々の興味がもっとも多いと思われる「買いタイミング」についての最新の記事をご覧になるようお勧めします。
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