6861キーエンスが、前日の四半期決算を受けて、29日には3280円の瀑上げとなりました。
ここで、筆者が使っているテクニカル指標から、その前兆をどう捉えたかをまとめてみました。
1.10月28日には指数値が56490ポイントと落ち、これは直近の10月7日のそれを380ポイント下回っておりました。(前日比-1540ポイント、実際の下落はー540円)
2.OSCは28日段階では42%であり、19日の61%からは下落途上にありました。
3.RSIも28日は54%であり、さほど押されてはおりませんでした。
4.VR改は24%と極端に低い水準でした。つまり、28日は出来高を伴ってかなり売り込まれたことを示します。昨年9月からのデータでは、VR改は1月28日の45%が最低値。
5.売買指数は28日には34%まで低下しておりました。
6.買いサインが28日には点灯しておりました。
以上の6つの指標のうち、赤字部が複合して、決算とあいまって大幅上昇したものと推察されます。
もちろん、決算が悲惨な結果であれば、10月5日の61330円近辺まで売り込まれていたかも知れません。
この株の28日段階での75日MAと25日MA、10日MAの値がどうだったか、1日さかのぼって試算してました。
75日MA:64979円(終値は251円上方乖離)
25日MA:66061円(終値は831円下方乖離)
10日MA:67107円(終値は1877円下方乖離)
つまり、短期のMAは割れておりましたが、75日MAはまだギリギリ踏ん張っておりました。
以上から言えることは、上記の赤字部に今後とも着目すべきだと言うことですね。まとめると、
<指数値が相当に押されており、買いサインが点灯。VR改が極端に低く(目安は40%前後以下。)なっており、売買指数も売られすぎサインの44%以下であること。>
以上でスクリーニングすれば、かなりの確率で翌日以降の反発が期待できそうです。更に、RSIが20%前後の低水準であれば、鬼に金棒ですね。但し、翌日の安値を拾って、更にOSCが押されながら安値が更新されれば、その安値を追撃買いするという技と度胸が必要となります。
また、決算が絡んでいると、思わぬ暗転が予想されますので、そこは基本的には避けざるを得ないかと思っております。