УРАЧКА!!

雑文・駄文なお気楽日記です。よろしゅーに。

『猫が教えてくれたこと』

2017-12-16 18:26:21 | 映画
今年は、なんか猫映画多かったですね。
犬映画もあったけど、猫の方が多かったような記憶が・・・
私が見た猫映画は、いずれもドキュメンタリーまたは実話元ネタでドキュメンタリーに近いような感じ・・・
「ボブと言う名の猫」「岩合光昭の世界猫歩き」に次いで3本目を今日見ました。

映画『猫が教えてくれたこと』予告編


これもドキュメンタリー
トルコのイスタンブールで暮らす猫たちと人間とのドキュメンタリーです。
いわゆる日本の野良猫・・・でも地域猫とも飼い猫ともちょっと違うような立ち位置の猫たち・・・
って言っても、これは今現在の日本の猫との違いであって、以前の日本でもこのイスタンブールの猫たちと同じような感じの猫たちはたくさんいたっていうがそれが主流だったのかもなぁ。
一応、家猫というか決まったメインの飼い主はいるんだけど、外を自由に出歩き、そこそこ行き先でメシをもらったりかわいがってくれる他の人間もいて、時間帯とかによっていろいろいる場所も変わり・・・って感じのネコ。
現在の日本では飼い猫=室内飼いがセオリーだけど、それとはまた違った飼い方が自然で普通のイスタンブールの猫たちです。
イスタンブールの猫って言えば、岩合光昭さんの世界猫歩きのサフラン!!でございますが、彼もこんな暮らし方でしたなぁ。
それぞれ、人間も猫の自由さを認め、好きな人も嫌いな人も猫がいるからどうだってあんまり動じないっていうかね。
まるで人間が街を普通に歩くように猫も普通に歩き、街のあちこちの片隅にカフェみたいに猫休みスポットやメシ場や水飲み場があるというような町並み。
冒頭でナレーションで入ってたけど、確かにイスタンブールのネコたちの暮らしぶりは日本とは違うねぇ、他の海外の都市とはわからんが・・・

で、この映画では、ネコだけではなくて彼らにかかわる人々も少しづつ出てきてるんだけど、なんかみんなネコを語る言葉がすごいんだよ!!
そんだけで「格言」になるようなね~。
たとえば、「ネコと接するのは宇宙人と接するのときっと似てるんだと思う。言葉は通じなくても、なんとなく分かり合えるみたいな」っていうのとかね。
これって、たぶん、人間界と野生・自然界の中間地点に生きるネコという考えと似てるのかもなぁ、と思う。
犬だと人間界に近すぎるけど、ネコはもうちょい野生界、人間が理解しにくい領域の生き方を犬よりもしている。
でも、それにより人間は自分たちが地球や生態のすべてではなく、それ以外の生き方方法もあり、それもまた正義で王道である、ってことを改めて気づく事ができるのだと思います。
「動物を愛せない人は人間も愛せない」っていうのもよかったなぁ。
普通だと「人間を愛せない代わりに動物を愛する」って考え方に行きがちだけど、別の面から考えると、自分の思い通りにならない、自分と違う存在である動物を許容し、愛する事ができる人は、きっと自分とは違う人間も許容し愛する事が出来るっていう事だと思いますねぇ。
なんか、ネコを語ると人は哲学者か詩人になるのかもしれん。
文学者とかアーティストに猫派が多いのと関係あるのかな??
そして、「犬は人間を神だと思うが、ネコは人間は神でないことを知っている。ネコは人間は神の代理人だと思っていて、それを尊重している」っていう言葉もいいねぇ~。
だから、盲目的に人間に従わず、自分を持ったうえで自分の都合のいいように人を操れるのか(爆)
また、出てくる猫は問答無用にとにかく可愛いですねぇ~、ハイハイ、言うまでもがなでございますが。
イスタンブールのエキゾチックな風景と街並み、でもその街も再開発で古い建物や市場は消え、きれいな近代的なショッピングセンターやビル街になり・・・
訪れる人やそこで暮らす人々も変わった時、今ここで生きる猫たちは果たしてどうなるのか??
イスタンブールの猫たちも人間の影響を大きく受けているわけでして。
日本でも、わりと古い町並みの残るいわゆる「下町」には外ネコが多い、っていうのと関係あるのかもなぁ。
街中を歩いていて、普通にネコが日向ぼっこしてくつろいでいる街って私的にはスゲー魅力的なんですがねぇ。
それからこの映画で「愛猫家」っていうか、そういう外猫たちをも可愛がる人って男性が何故か多いのも印象的でした。
たまたま、映画に出てきたのが男性をチョイスしてたのかもしれないけど、日本だと女性率高いからさ。
あ、あおーいえばイスタンブールはムスリムが多いみたいだけど、確かイスラム教ってネコを大切にするんだよね、犬よりも・・・
ムハンマドも「ネコをいじめるな」って実際に語ってたみたいだし。
それと関係してるのかもなぁ。
そういえば映画内でネコと犬用に道の片隅に置かれている水飲み用容器のところに貼紙があってそこには「これは犬と猫用の水のみ場である。これを動かしたりする輩は来世で水に餓える事になる」みたいな事が書いてありましたよ!!
これ、日本でも使える手かもなぁ~

あと、結構子猫も出てきた~
イスタンブールではあまり避妊去勢はされていないのかもなぁ。
ネコがそれだけ増えても対応出来る許容量が街にも人間にもあるって事でしょうかねぇ~?
コメント
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