産経新聞が二元代表制のあり方について両候補にアンケート(6月14日)。川勝氏は「議会への根回しない」で有名だが「緊張関係がある現状に満足している」。溝口氏は「車の両輪が一定の方向性を持たない限り前進しない」。議会との関係について全く逆の主張だ。
「議会への根回しをしない」ことで改革知事の名をほしいままにしたのは鳥取県元知事の片山さんと三重県元知事の北川さんだ。二元代表制において首長に提案権はあるが議決しているのは議会である。公の場での議論こそが重要であり議会に説明責任がある。
ところが議員同士の議論はほとんどなく首長の与党になろうとすることでその役割を放棄しているのが現実だ。溝口氏の「議会をまとめる上で最大与党と組むことはマイナスではない」(中日新聞6月19日)は、一歩間違うと議会の言いなりになる危うさが残る。