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リニア対策本部長の森副知事、「蛇抜沢遡行調査」動画記録5回見たが「岩の割目からの湧水に関心」!
JR東海の高速長尺先進ボーリングの失敗の原因について「JR東海の今日の専門部会に注目している」!
アルピニスト服部さん、有元さん、大石牧之原市議、副知事と大いに語る、静岡県はしっかりしてほしい!
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記者会見の様子はこちらです。
https://www.facebook.com/share/v/1D7LY686YC/?mibextid=wwXIfr
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本日の JR東海の説明を聞いて2団体はJR東海、8市2町首長に要請行動を行うことになりました。
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2024 年12月17日
静岡県中央新幹線対策本部長 森貴志 様
静岡県中央新幹線対策本部を評価し
環境保全への更なる努力を求める申し入れ書
大井川の水を守る62万人運動有志(別紙で署名)
南アルプスとリニアを考える市民ネットワーク静岡
共同代表:有元利通、八木功、服部隆、増田和明、松谷清
私たちは県知事選で、2つの専門部会の存続とJR 東海が実施した西俣斜めボーリングの情報公開などいくつかの項目に対する鈴木知事の回答に納得しリニア中央新幹線に対する静岡県の環境影響の検証に向けた鈴木県政に希望を託しました。広域行政を預かる静岡県環境保全連絡会議、生物多様性専門 部会、地質構造水資源専門部会での森副知事、くらし環境部担当者の方々のこれまでの毅然とした対応 に敬意を表します。特に、ツバクロ残土巡るJR東海の断層資料「隠し」に公開「謝罪」をさせたことはその象徴です。県行政に対するだけでなく9市2町の首長、市民、住民への公開「謝罪」でもありました。
私たちは、8市2町と静岡市における首長に対し市民、住民主権の立場から、リニア問題に対する首長による県との連携、および議会だけでなく市民、住民への直接の説明責任を求めてきました。また、県に対しても同様の要望活動をしてきました。 同時に、8市2町、静岡市、また静岡県に要請するだけでなく、主権者としてできる限りの調査活動、 JR 東海への直接の要望活動をも繰り返してきました。
その一つが、南アルプス市民ネットの共同代表の服部隆さんが山岳愛好家に呼び掛けた蛇抜沢の遡行調査です。その動画記録はすでにくらし環境部にも提供しておりますが、その取扱いがどのようになるのか、現段階では明らかでありません。副知事も視聴されているとのことです。静岡市協議会では既に11月18日に視聴されており、増沢座長は「感動した」「よく調査してくれた」と公式的に発言もされています。
また、JR東海が専門部会との約束のもとに進められている高速先進ボーリング調査が慎重に、そして情報公開のもとに進められるものと理解していました。ところが11月26日国モニタリング会議前に県境を越え、静岡県内山梨工区まで強硬的にボーリングを進めるという事態に至りました。私たちは急遽、 11 月22日に「一旦のボーリングの中止と現段階の到達点を明らかにすること」を求める申し入れを行い、12月10日に回答をいただきました。申入れ時の渡辺担当部長のお話としては「専門部会の委員の方々と協議しながら進めており想定の範囲内」とのことでした。また、県境越え高速先進ボーリング調査についても「専門部会でJR東海に説明 をしてもらう」というものでした。しかし、実際には崩れやすい地盤なので土日返上で保護管を外して掘るという、慎重にという言葉とは相いれない説明がされています。そして本日の専門部会でJR東海からの説明がなされるとの報道です。静岡県中央新幹線対策本部におかれましては、蛇抜沢遡行調査メンバーの思いと、大井川の水を守る 62 万人運動の有志からの数々のメッセージを受け止めて、環境保全への更なるご尽力を期待します。
それらを踏まえ、以下の要望をいたしますので文書を持って回答を要請するものです。
記
1,蛇抜沢遡行調査動画記録の活用について
(1).生物多様性専門部会で視聴し協議の参考資料として活用すること、その協議を踏まえてJR東 海に対するトンネル工事に関わる地下水の減少の影響が予測されるすべての沢の現地遡行調査 の実施を働きかけること。ドローン調査と衛星画像による分析だけでは現状の把握が十分にできないことは動画記録によっても明らかです。
(2).この蛇抜沢遡行調査は、トンネル工事による地下水の減少と生物多様性への影響の分野だけでなく地質構造水資源分野においても池ノ平のように地下水が地表部にも湧水として染み出ているという地下水の流れを把握するうえでも重要な資料であり、地質構造水資源専門部会でも資料として 協議すること。静岡県内トンネル工事にも大きな影響があります。
2,高速長尺先進ボーリング調査について
専門部会委員と協議しながら進めてきて「順調な調査」としてきたその対応に問題があったと解釈すべきではないか。
(1). 保護管を外して削孔した理由を説明させること。
(2). 調査を中止した理由の説明をJR東海に求めること。
(3). 水質検査はモニタリング会議で指摘され、JR東海は「やっていない」と答え、翌日に行って いる。湧水圧測定時に採水することと、湧水量に変化がある時は追加実施することになっていたはずだが、どう評価しているのか。
(4).湧水圧測定については専門部会委員の指導の下、破砕帯のピンポイントの湧水圧を測定する ことが合意されていたはずだが、そのように行われたのか。
(5).昨年はコアボーリングを行っているが、慎重に削孔するのであれば、先進抗削孔前にコアボーリングをやる必要があるのではないか。
(6). 調査結果いかんによって、田代ダム案によるトンネル工事における減水対策として有効であるのか、どうかの再検証を専門部会の課題とすること。
私たちは、本日の専門部会でのJR東海の報告を踏まえてJR東海、および8市2町の市長、町長に緊急の申し入れを行う予定であることを付け加えておきます。
以上
【回答期限】 2025年 1月20日(月)
【連絡先】 松谷清 南アルプスとリニアを考える市民ネットワーク静岡
静岡市葵区鷹匠3-3-1 地球ハウス気付
Tel 054-209-5676
Mail:chikyu_house@yahoo.co.jp
村野雪 大井川の水を守る62万人運動有志
Mail: ooigawa.save@gmail.com