イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

紀ノ川河口~加太沖釣行

2023年09月26日 | 2023釣り
場所:紀ノ川河口~加太沖
条件:中潮9:58干潮
潮流:6:22転流 10:24上り2.6ノット最強
釣果:タチウオ18匹 真鯛1匹 ツバス4匹

今日もズル休みだ。定年退職まで残り5ヶ月。できるだけ使わねば損だ。今の状況ではたとえ残しても最後に有給消化はできなさそうなのである。

せっかくの平日釣行であったが寝過ごしてしまった。気がつけば午前4時が目前だ。遅くとも午前5時にはポイントに到着していなければならない。だから今日もウ〇コを出せずに午前4時過ぎに家を出た。

出港時刻は午前4時57分。キリンクレーンのかなり手前で南海フェリーが入港してきた。焦る気持ちと、紀ノ川の濁りはまだ続いているようなので港内がいいのではないかと思いキリンクレーンの前から仕掛けを流し始める。だから、僕の予想では港内からアタリが出始めるはずであったがいっこうにアタリは出ず、東の空がかなり明るくなってきた頃、いつもの青岸の灯台の前に差し掛かったところだった。やっぱりここがポイントだった。そこからはアタリラッシュだ。多分、今年一番のアタリの多さではなかっただろうか。今日は加太へ向かうので4、5匹もあれば十分だと思っていたのだが、アタリが出てくると欲が出てくる。小さくて掛かりどころのよかった魚は放流しながら釣りを続ける。
今日は明るくなってもアタリは止まらない。



これは平日のなせる業なのか、それともたまたまアタリが多い日なのか・・。まだまだタチウオは釣れそうだったがさすがにこれ以上は必要がないので加太を目指す。

今日の加太の釣りはカワハギがメインだ。大波止の前から仕掛けを下ろすがカワハギはアタってこない。チャリコやササノハベラばかりである。場所が悪いのか、転流時刻に入った潮が悪いのか、まったくわからない。何匹かチャリコが掛かったあと大きなアタリ。30cmを少し超えたくらいの真鯛であったがあまりうれしくはない。真鯛は高仕掛けで釣ってこそなのである。

その間、魚探には中層にたくさんの反応が出ていた。これはきっと真鯛の反応に違いないと思い、高仕掛けへ仕掛けを変更。
しばらくして大きなアタリがあった。この変更は吉と出たかとおもったが、よく引くのは4匹いっぺんに掛かったからであって、ひとつひとつの魚はハマチとは言い難いハマチであった。
その間に潮の流れは速くなり高仕掛けでは太刀打ちできなくなってきた。午前9時には釣りを終えたいとも思っていたので残ったエサを使うべく再びカワハギ仕掛けに変更したがこれも底が取りづらいほど流れが速い。アタリはあるもののやっぱりベラしか釣れない。
午前9時までにはエサを使い果たしたのでこれで今日の釣りは終了。



テンビン仕掛けのハゲ釣りについての考察だが、持って帰れない魚が掛かるとほとんどは鉤を飲み込んでいるので生きたまま放流することができない。僕は心優しき地球人ではないがやっぱりそれは心苦しい。たとえ魚が釣れなくても何年ぶりかで再び胴突き仕掛けに変更してみたいと考えている。

ツバスのほうは、あまりにも小さいので持って帰るのは1匹だけにした。写真は全部の魚を写したいと思うのだが、魚が暴れるのでうまく撮れない。結局、1匹は生簀の中に戻ってしまった状態でしか写すことができなかった。

港に戻ると、目下のところ一番北に係留している船のおじさんが自船の下に潜ってなにやら作業をしている。ロープでも巻き込んだかと思ったら、スクリューに付いたフジツボを取っていたらしい。この時期になるとみんな同じ悩みを抱えていて、今年は特にそれが酷い。このおじさんも速度が落ちたのでたまらなくなって潜ったらしい。しかし、きれいとは言えない水の中に潜るというのはかなりなものだ。この人の船はまったく僕の船と同じ構造をしているので僕がやっているように、点検用のハッチから掻き落とせませんかと聞いたら、潜るほうがきれいに落とせるという返事だった。
なかなかの完璧主義だが、釣りにも完璧を目指しているようで、高仕掛け用のビニールは別注で作っているそうだ。そういえば、メバル用のサバ皮は20年くらい寝かせたものを使っているとも言っていた。ビニールは別注というか、メーカーに機械を借りて自分たちで色を調合しているという。それも、岡山県まで行ってそれをやっているらしい。僕も、変な薬を買ってきたりして、いつでもどこでも確実に釣れる秘策はどこかにあるものだと信じて疑わないのだが、そんな思いでいろいろな工夫と投資をやっている人はどこにでもいるようだ。
そして、きっとタチウオについてそんな方法を見つけてしまったというのがMさんだ。この人は僕の港に係留しているTさんの友人なのだが、いろいろな釣りに精通している。タチウオについても相当なもので、昨日の釣果は68匹だったそうだ。僕の最高記録を軽く超えている。

今日のタチウオ釣りでは相当釣ったと思っていたけれども上にははるか上があるということを思い知り、いつでもどこでも確実に釣れるという秘策はきっと実在するのだと確信もしたのである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする