イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

紀ノ川河口~加太沖釣行

2023年10月07日 | 2023釣り
場所:紀ノ川河口~加太沖
条件:小潮 6:00干潮
潮流:5:36下り2.3ノット最強 9:10転流
釣果:タチウオ13匹


同僚がしきりに呑みに行きましょうと誘ってくる。この職場に流されてきた事情はお互い違うが、社会的な立場としては島流し、もしくは笑点の座布団運びのようなものなのだから、僕たちは堂々と居酒屋なんかでお酒を呑めるという身分ではないのである。日陰の身なのである。僕は静かに残りのサラリーマン人生をひっそりと生きたいと思っているのだが一応、先輩格の人だからむげに断るわけにもいかない。仕方がないので付き合ってみることにした。
この人、「和歌山に遊びに来たい。」とも言っているのでそれは絶対に阻止したいと思っている。何を好き好んでおっさんの案内役をしなければならないのだ。
勤務先から自宅までの所要時間は約2時間。なんとか午後8時半に振り切って駅に向かい、乗換案内によると午後10時8分に最寄りの駅に到着するはずが、日根野行の快速に乗って和歌山行きの各停に乗り換えねばならなかったのを、それをやり過ごしてその後に来る和歌山行きに乗ってしまったので帰宅が30分遅れてしまった。
まさか途中で乗り換えねばならない電車に乗らなければならないとは思いもよらず、念のためホームの上でダイヤを調べなおしてこれに乗らねばならないとわかったのが、その日根野行の快速の扉が閉まった瞬間だった・・。あと5秒早くチェックできていれば30分得をしていたのである。
自分の判断力の無さと世間の事情を読む能力の無さに思わずホームの上で膝をついてしまった。

家に帰って風呂だけ入ってすぐに就寝。
午前3時起床。午前5時過ぎにポイントに到着すればいいだろうとゆっくり出港。



港内を進んでゆくと、青岸の沖の方になんだか明るいものが浮かんでいる。かなり大きく、「未知との遭遇」に出てくる宇宙船のようだ。



さすがに僕も夢想家ではないのでUFOとは思わないので、かなり大きなクルーズ船が入港してきたのだなということはすぐに理解した。ひと月ほど前から港内を浚渫していたがこの船のためだったのだろう。
入港してきた船の横を通って仕掛けを流し始めたら、この船、全長315メートルもあるというのに、港内で方向転換をはじめた。

  

相手があまりにも大きく遠近感がなくなっていて、そんな行動をしているということがわからないでいると、タグボートがサーチライトをこちらに向け、そこをどけてくれという。まあ、それはそうだろうと仕掛けを回収して現場を離脱して仕掛けを入れ直す。こんなに大きくて喫水が深い船が入ってきたからだろうか、まったくアタリが出ない。やっとアタリが出たのは辺りが相当明るくなってきてからだった。なんとか3本取り込んで、今日はこれで終わりかと思ったら、そのあとからアタリが連発し始めた。しかし、ほとんどが指2本ほどしかない。5本の鉤に全部掛かってくることもあるが持って帰れる魚は1本あるかどうかという感じだ。
まだまだアタリは続きそうだが今日はこのあと加太に向かうつもりなのでいったん終了。



元々、風が強いというのはわかっていたけれども、想像していたよりも風が強い。船速も一段と遅くなっているので四国ポイントまでが限界だ。
僕のほかには2艘。釣れても釣れなくても今日はここだけで粘るつもりだ。



幸いというかなんというか、魚探にはたまに反応がある。しかし、アタリがあったと思ったら小さなアジだ。



鉤にかけたまま放っておくと大きな魚が喰いつくかと期待してもみるがそういうこともない。まったく魚がいないのかとそうでもなく、1艘の船はハマチらしき魚を取り込んでいた。
そういう光景をみていると、普通は、次は僕の番だと思うものだけれども、こんなに風が吹いていると逆に僕には無理だと逆に気持ちが萎えてくる。
ウサギの姿も目立ち始めたので午前8時過ぎに終了。



こんなことなら無理に来るんじゃなかったと悔やんでしまう。
昨日は乗り込むべき判断を間違い、今日は行かないべきだという判断を間違い、何もかも裏目に出てしまった2日間であった。


夕方、燃料を買いに行くついでに港に行き、その途中、先日知った修理屋さんを訪ねた。たまたま事務所に主人がいたので声をかけてみた次第だ。前回の釣行の時にFさんに指摘されたとおり、船外機のキャブレターを診てもらいたいとお願いしたら、じゃあ、これから行きましょうかとすぐに動いてくれた。初めて修理を依頼したのだが、すぐに動いてくれるとは頼りになりそうな人である。
早速キャブレターを分解してもらうと、ジェットという部分が詰まってしまっているとのことだった。ついでにプラグも診てくれたが、オーバーホールには数日かかるとのこと・・。



すぐには治らないのかと少し落胆・・。
これで翌日の釣行はできなくなってしまった・・。

まあ、まったく判断力のない時には変に動かないほうがいいだろうというのはそれはそれでなかなか的確な判断なのかもしれない。
コメント
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