イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

加太沖釣行

2011年02月05日 | Weblog
場所:加太沖
条件:中潮7:50 満潮
潮流:8:36上り2.8ノット12:06転流
釣果:真鯛43センチ1匹 ガシラ23センチ以下数匹

昨夜はなぜか寝付けなっかた。翌日は釣りに行けるぞ。というのでうれしくてしかたがないなどというガキのような気持ちではないのだろうが、ずっと寝られずに結局午前3時に寝床を抜けだし録画していた探偵ナイトスクープとビッグフィッシングとあらびき団を観ていた。悪いことに今井さんが「和歌山はここ数日、急激に水温が下がって厳しい状況だ。」とコメントしている。これから釣りに行こうという人には酷な言葉だ。

家にいても仕方がないので5時半には家を出ていつものスーパーによって港を目指した。今日こそは忘れ物をしてはいけないので入念に持ち物チェックをおこなった。

出港は6時20分ごろ。空は曇っているので辺りはほとんど何も見えない状態だ。

まずはハリダシからスタート。今日はこの辺りに船が密集している。
潮の流れが尋常ではない。訳もわからずに糸を出していると根掛かりをしていきなり仕掛けをロストしてしまった。
30号のカブラに換えて再スタート。
午前8時を回ったころに最初のアタリ。今回もかなり上まで巻き上げてきたがまたまたバレてしまった。いったいどうなっているのだ。

2回目のアタリは午前9時を回った頃。今度こそバレてくれるなと祈りながら道糸を巻き上げてきた。やっと取り込みに成功。今度はバッチリ飲みこんでいた。
1匹釣ったら満足。同じ頃、敵戦艦が現れハリダシのど真ん中あたりを占拠してしまった。船名のとおり、疾風ウォルフガング・ミッターマイヤーのごとき早業だ。
これに対抗するにはレッドクリフで諸葛孔明が見せた円陣の構えしかない。密集態勢でポイントに切り込んでいけば、さすがの疾風丸といえども陣形を崩すことはできないだろう。エジプトの民衆が団結できるのなら僕達、自由惑星同盟も一致団結できるのではないか。


仕方がないのでガシラ釣りに転向。地方に近づきすぎるとベラが多いと思い、今日は田倉崎沖の20メートルライン中心で狙ってみた。これが正解でベラはほとんどなく、数匹のガシラを手中におさめることができた。この時点で午前11時。ガシラもやっぱり潮が動かなくなると食わなくなってきた。沖に戻って再度高仕掛けを下ろすが潮は動かず終了。

問題は仕掛けの針の大きさか?いろいろな人に教えを請うが大きいという人もあり小さいほどいいという人もあり、余計にわからなくなってくる。鯛バリがいいのか、グレ針がいいのか。食い込みで考えるのならいっそのことチヌ針が一番いいのではないかと思えてくる。
まだまだ迷走は続く。


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「花終る闇」読了

2011年02月04日 | Weblog
開高健「花終る闇」読了
闇の三部作の最後の物語だ。「夏の闇」の「私」と同じと思しき作家が題名だけ決まった物語が書けずに“漂よい続ける”。
「夏の闇」では滅形から脱するためのきっかけを必死でもがきながら探す「私」がいたが、この物語ではもがくことさえできずにひたすら漂う「私」の姿が描かれる。たくさんの修羅場を回想しながらもやはりそのきっかけが見つからない。
「おれは生活を変えてみたくなったんだ。このままじゃ、立ったまま腐っていくような気がする。」というのはベトナムの最前線に赴こうとする時の回想シーンで語る言葉だ。
「私」も40歳を超えた年齢だが、40歳も半ばを超えている自分も「わたし」と同じように立ったまま腐りかけているようだ。朝、歯を磨いたあとで顔を洗い、鏡に映った自分の顔のなんと精気のないことか。それを自覚したくないから見てみないふりをする。僕にはもう、最前線に立つ気力は残っていないのだろうか。何かの引き金が引かれることはあるのだろうか。

この物語は未完で終っている。
「夏の闇」でひと夏をすごしたらしい、加奈子という女性と無人になった村で数日を過ごそうと言う提案をしたところで終っているが、きっと「私」はその村で、またはどこかできっと死んでしまうのだろうと思う。なぜか、そういう気がする。



三作を通して4人の女性が出てくる。
「輝ける闇」では「素蛾」。「夏の闇」では「女」、加奈子か。「花終る闇」では「フサ」と「弓子」。
ドラマになるならどんな女優さんだろうと想像してみたくなる。
素蛾は堀北真希、加奈子は菊地凛子、フサは仲里依紗、弓子は米倉涼子、こんな感じだろうか。僕の独断と偏見だが・・・。
しかし、相手の男性が黒ぶちのメガネをかけた小太りのオジさんでは・・・。
あまり作家のことは知らないほうがいいというが、それは本当らしい。
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