イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

テングサ採り

2019年04月02日 | Weblog
4月に入ってまた冬型の気圧配置の日が多くなってきた。今日も釣りには行けそうにない。ただ、桜はそろろ見ごろに近づいているようで、明日は朝から花見だなと考えていたのだが、布団の中でふと、朝から干潮ならテングサもありなのではないかと思いついた。朝起きて潮時表を見てみると、中潮で午前11時11分に干潮となっている。今年は3月中に採りに行けていないのであきらめていたのだが、1並びの潮時といい、やはり神様は今年もテングサを採りに行けと言ってくれているようだ。
BSの「なつぞら」を見てから帝国軍へ陸路から侵入を試みた。しかし、広瀬すずはどうしてあんなにかわいいのだろうか・・。ストーリーもそこそ面白そうだ。これから半年が楽しみだ。ということはどうでもいいのだが、いつものポイントに到着してみると海岸線に沿って走っている道路の入り口が工事で塞がっている。去年の台風で護岸が崩壊してしまっていたようだ。



おやまあ、今日は神様が導いてくれた日ではなかったのかしらとしばし途方に暮れる。工事現場のお兄ちゃんは、山を越えて別荘地を抜けると向こうに行けるいうけれども、そんな道は知らないし、僕の知る限りでは別荘地の出入り口には鍵がかかっているはずだ。このまま帰ってもいいけれども、ひょっとしたら同じような地形のところを探せばテングサが転がっているかもしれないと考え直して海岸線を北上してみた。2回目に降り立った海岸には確かにテングサが転がっていた。



しかし、防波堤の看板が気になる。



海岸に転がっているテングサはやはり漁業権の及ぶものになるのだろうか?ゴミと一緒に打ち上げられているものを拾ってくるのだからこれはゴミだと宣言してもよいように思うのだが、僕のエゴだろうか・・。。
まあ、どちらにしてもこれで今年も寒天が食べられる。そしてここにはおまけがあった。この海岸に到着する直前の道の両側はなんだかタラノメの臭いがするような感じの地形になっている。帰り道、車を降りて双眼鏡を構えてみると、崖の法面のうえの方に確かにタラノメが生えている。



ほぼ垂直に近いような崖だがこわごわ上っていって木のそばまで行くことができたのだが、手が届かない。残念。隣に生えていた小さな芽だけを採って崖をおりたのだが、未練たらしく周りを物色すると数本見つかった。



もう、かなり大きくなってしまっていたので全部を採ることができなかったが、来年はもっと早く行ってみよう。道路沿いの数百メートルの範囲に本当にまばらだがポツポツ生えている。第5ポイントに認定だ。

午前中に家に帰れたのでカゴにテングサを広げて午後からは満開に近いという和歌山城へ花見に行ってきた。





満開まではあと少しというところだが、木によっては満開になっている。お堀の横をうろうろしていると、偶然、菊新丸さんに出会った。彼は和歌山城のお堀で遊覧船の仕事もやっているのだ。ここが遊覧船の乗り場だとは全然知らなかった。「時間があるんやったら乗っていってよ~。」と貸し切りで舟を出してくれた。この船も趣きのある木造船だ。熊野川から運んできたそうだ。

 

いつもと視線の違う景色は見ごたえがある。貴重な体験をさせてもらった。それに菊新丸さんの解説も楽しいのだ。
菊新丸さん、ありがとうございました。

タラノメの発見といい、菊新丸さんとの偶然の出会いといい、はやり神様がセッティングしてくれた、「初春の令月」の日であった。






コメント (2)
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「科学のミカタ」読了

2019年04月01日 | 2019読書
元村有希子 「科学のミカタ」読了

毎日新聞社の科学環境部の記者が枕草子に倣って科学の話題を綴っている。僕は全くの文系人間だが、学生時代は理科が好きだった自慢じゃないが、共通一次試験の化学と生物の試験は96点と98点だったのだ。もちろん100点の試験でだ。
そしてかのアインシュタインとは誕生日が3日しか違わない。あと3日早く生まれていれば僕も稀代の天才物理学者になれたかもしれないのだ。

しかし、その共通一次試験の数学の試験結果は50点・・・。これは200点満点での結果なのだが、これで国立大学を目指していたのだから大笑いだ。そして記憶力もまったくない。「ニワトリの脳みそ」という言葉を知っているだろうか。ニワトリは、頭を殴られてもその直後、振り向いた時には殴られたことを忘れてしまっているらしく、だからバカのたとえに使われる。僕もまさしくそれで、最近はそれに輪をかけて記憶力が衰えてきた。船のスパンカーの展開手順もあれだけ船にのっているのにたまに忘れてしまうほどだ。
もっと頭がよければどれだけ人生が変わっていただろうといつも悔やんでいる。

なんでこんな愚痴みたいなことを書いているかというと、僕も頭は悪いがそれでも科学が好きだ。だから新聞やネットの記事もよく読むので、残念ながらこの本に掲載されてるような内容くらいはよく知っている。だからあまり大した感動も、オッと思うような内容もなかったのだ。

ただ、いくつかのジャンルで分けてみると、生物や地学のような自然界での新しい発見というものは知的好奇心をかき立てるけれども、科学技術の発展の話になると、なんだか行き過ぎた技術の発展ははたして人間を幸せにするのかとつくづく思う。
まあ、僕が生きている間は科学技術が人間を追い詰めるようなことはないのでそんな心配をしなくてもいいのであるけれども・・。

ただ、この本中では面白そうな本が紹介されているのでそれを少しづつ読んでいきたいと思うのだ。
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