イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

山菜採り

2019年04月09日 | Weblog
去年も4月9日に最初の山菜採りに行っていた。その時、コゴミはすでに大きくなっていたので今年の気温の推移だとちょうど今頃が採り時ではないかと予定を立てた。
いつも山菜採りでお世話になっている森に暮らすひまじんさんの話では生石山の山菜はまだまだ芽を出していないとのことだったが、もう、気持ちの方が先行してしまっているのでとりあえず行きますとメッセージを残し夜明け前に家を出た。

まずはひとりで高原を彷徨ってみたけれども、ひまじんさんの情報のとおり、まったく何もない。ごく小さなワラビを2、3本摘んでみたけれども、これでは埒が明かない。そして今年は山焼きをやらなかったのか、やたらと枯れすすきが残っている。僕が勝手に「王家の谷」と呼んでいる、ワラビはもとより、ヤマウドやゼンマイ、タラノメもあるその谷が見えない。

 

ここは高原の南の斜面にあたるのでひょっとしたらヤマウドのはしりも見つけることができるのではないかと思ったが甘かった。約1時間半高原をウロウロしたけれども何も収穫がないままひまじんさんのお宅で薪ストーブを前にしてコーヒーをいただく。

ただ彷徨うだけだったが、北風の強かった今日、春霞が払われ遠くに我が港を望む光景はこれはこれで絶景である。



そして今日の朝の高原の気温は摂氏2℃。桜の花の蕾もまだまだ固いままだ。



その後、今日の本命であるコゴミの調査に向かった。
ひまじんさんの助手席に座りいつものポイントを目指す。さて、コゴミは芽を出してくれているだろうか。高原の様子から不安な気持ちで恐る恐る藪に入ってみたところ、あるある。それもまだ芽を出したばかりの柔らかそうなコゴミが生えている。



ひまじんさんとホイホイ収穫してポイントを後にする。
道中は桜が満開。去年の記憶がないのだが、これだけきれいだといくらなんでも覚えているだろうから、多分かなり散っていたのかもしれない。と、いうことはちょうどこの辺りの桜が満開の頃にコゴミも採り頃を迎えるのかもしれない。

  

そこは来年、検証してみよう。

高原では、これほど何もなければひょっとしてフキノトウは採り頃ではないのかと思って探してみたけれども、フキノトウというのは時間差で生えてくるものでもなく一気に芽を出すようで、どこもこんな感じに大きくなってしまっていた。



そこは最後の執念で日当たりの悪い所を探し回り、なんとか食材になりそうな芽を少しだけ確保し、今年もフキ味噌を作ってみた。



ここ2年は産直市場で買ったものを使ってフキ味噌を作っていたけれども、今年は買いそびれてフキノトウの味を味わえないのかと思っていたけれども、これも幸運のうちか、それともテングサ同様神様の啓示か、春の味を味わうことができた。
そう思うと今日は今日で良き日になったのではないかと思うのである。

ひまじんさん、今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。そしてお世話になりました!
コメント
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