ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

山梨の新酒ワインは11/3解禁です

2013-11-01 11:03:41 | ワイン&酒
10月30日のイタリアの新酒ワイン「ノヴェッロ」の解禁を皮切りに、この季節は新酒ラッシュが続きます。

皆さんは、日本のワインにも新酒の解禁日があるって知っていましたか?
例えば、山梨県の新酒“山梨ヌーボー”なら 11月3日 です。
※2008年から設定

山梨ヌーボーは、 「甲州」と「マスカット・ベリーA」 のブドウからの新酒ワイン限定 で、この解禁日が適用されます。

ちょうど、日本ワインのリーダー的存在である メルシャン さんより2013年の新酒情報が届きましたので、紹介したいと思います。

狭い日本列島でも、北海道から九州までは気候が異なりますので、日本ワインの2013年のヴィンテージ状況をひとまとめにして語ることはできません。
そこで、日本ワインの代表産地である 山梨県 の作柄状況の情報を要約します。

2013年
平成に入って最も寒い冬が終わり、春を迎えましたが、4月から5月のGWまで寒気が南下したため日中に気温が高い日が続かず、朝晩の厳しい冷え込みで、生育(萌芽)はブレーキがかかった状態となりました。
5月中旬からは暑い日が続き、4日連続の真夏日もあり、ブドウは短期間のうちに生育。
開花は昨年より5日早く確認され、梅雨明けも早く、7月上旬は最高気温が5日連続で38度以上(観測史上初)となる暑さとなりました。
残暑は9月上旬まで続きましたが、降雨のなかった地域に恵みの雨をもたらした温帯低気圧が通過後は、気温は35度を超えなくなりました。早い梅雨明けからの暑さにより、夏が長く感じられたものの、急速な秋の訪れで朝晩は肌寒くなり、気温の日較差が大きくなったことでブドウの着色は良好。糖度と酸のバランスが良い状態で収穫を迎えられました。

暑く長い夏と、急速な秋の訪れにより、よく熟してバランスのよいブドウを収穫できた
ということのようですね。



となると、まずは2013年の新酒ワインの出来が気になります。
メルシャン「日本の新酒」シリーズを見てみましょう。

メルシャン「日本の新酒」シリーズは、その年に収穫された日本産ブドウを100%使用して造る日本のヌーヴォー(新酒)で、年に一度この時期にしか味わえない、香り華やかなフレッシュでフルーティーな味わいが楽しめます。
11月2日から全国で発売されるのは、2013年秋に山梨県で収穫されたブドウを山梨県の「シャトー・メルシャン」のワイナリーで醸造した、以下の2アイテム。



日本の新酒 甲州 2013 (白)
豊かな果実味と爽やかな酸味、ほのかな甘みとのバランスが良いフレッシュな味わい。

日本の新酒 マスカット・ベリーA 2013(赤)
ストロベリーやラズベリーを思わせる赤い果実の香りと、優雅でやさしい口当たり。



どんな味わいなんでしょう?
やっぱり、飲んでみないとわかりませんね(笑)

色々飲みたい!という方のために、山梨県産新酒ワインが飲めるイベント を紹介します。
東京、大阪、甲府で開催されます。

東京 のイベントは、毎年おなじみの、日比谷公園での 「山梨ヌーボーまつり」
今年も、11月2日(土)・3日(日)の2日間にわたって開催されます。

昨年までは、グラスを買えば飲み放題でしたが、今年からチケット制に変わります。
2000円でグラスとチケット10枚に、おつまみが付きます。

非常に混雑し、酔っ払い続出、という問題を解決するためのチケット制のようです。
参加する皆さんも、節度を持って楽しんでくださいね。

大阪 では、梅田の阪神百貨店で、11月2日(土)~5日(火)に試飲販売が行われます。

※「山梨ヌーボーまつり」の詳細は下記公式サイトをご覧ください
  http://wine.jp/nouveau/event/


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