ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

オーストリアの新酒「ホイリゲ」解禁

2013-11-12 10:09:47 | ワイン&酒
続々と新酒解禁情報が届きますが、オーストリアでも11月11日に新酒が解禁 となりました。

オーストリアの新酒「ホイリゲ」 と呼ばれます。
ワインを出す居酒屋「ホイリゲ」 と呼ばれます。
つまり、「ホイリゲ」は二つの意味を持っているんですね。

※「ホイリゲ」については、以前詳しく書いた記事 を参照してください



さて、今年の解禁日も、オーストリア大使館で開催されたホイリゲのイベントに参加してきました。

大使館担当者の話では、日本に入っているホイリゲは二生産者しかないとのこと。
そのひとつ ツァーヘル のホイリゲをいただきました。


Heurigen Wiener Gemischter Satz 2013 Weingut Zahel

ツァーヘルはウィーンの南にあるワイナリーで、ゲミシュターサッツ をメインにつくっています。



ゲミシュターサッツとは、畑でブレンドした(フィールドブレンド)混醸ワインのこと。
色々なブドウをいっしょくたにして仕込んでいます。


来日したツァーヘルの醸造家アレックスによると
2013年はフルーティーでエレガントで、とても飲みやすいヴィンテージとか。


新酒ができたときにホイリゲ軒先につるす“松の枝”がバックラベルに描かれています

飲んでみると、フルーティーで、爽やかな甘さを少し感じ、とても軽やか。アルコール度数10.7%。
この軽やかさ、爽やかさがホイリゲの身上。飲みやすくて、料理も進みます(笑)



この日、アレックスのおばさんが出している料理レシピ本の中から、ツァーヘルのワインに合うオリジナルレシピ料理 が3品紹介されました。
ホイリゲには「ツァーヘルおばあさんの卵のスプレッド」を(上の写真、緑のトッピング)


牛挽肉ロースト + シュロス シェーンブルン サンクトラウレン(サンクトラウレント100%赤)


伝統的ウィーン風 牛肉煮込み + アンタレス グランド レゼルヴ(複数種ブレンド赤)



ホイリゲの解禁日は11月11日ですが、実際には一週間くらい前から売り出すところも多いようで、よって、解禁日前にホイリゲを飲んでもノープロブレム なんですって。

それに対して、フランスのボジョレー・ヌーヴォーの解禁日は非常に厳格で、フライングは絶対にNGです。時間を守らないフランス人も、ワインに関しては違う?(笑)

フランスのボジョレー・ヌーヴォーは、いよいよ来週、11月21日(木)解禁です。

イタリア、日本、オーストリア、フランスと、新酒の飲み比べも楽しいですね


※「ツァーヘル」の輸入元: (株)エイ・ダヴリュー・エー


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