「キアンティ・ザ・ワイン セミナー」 で、
“キアンティは食事とともに飲むとより楽しめるワイン” という話が出ました。そこで、セミナー後に、キアンティと食事とのマリアージュを検証しました。
セミナーで出された9種のキアンティワインと、ザ・ペニンシュラ東京の総料理長(オーストラリア出身、和食好き)が組み立てた料理のマッチングに、レッツ トライ!
ウニと松茸入りのフラン
西洋茶碗蒸しともいえる、温かなもの。フランがまったりしているので、果実味がやわらかなものに合います。樽の風味の強いものは個人的には苦手ですが、フランのまろやかさが樽のニュアンスを包み込んでくれます。
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日本酒&辛いピメントと海老の揚げたもの:日本酒とは意外としっくりしましたが、ピメントが激辛で私はこれはダメ。海老は衣が食べにくく、キアンティとの相性も私はイマイチに感じました。
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梅干を巻いたイベリコ+グレープフルーツ:中の梅干の量が多く、酸っぱさ、塩辛さも強く、衝撃的な一皿。極端に酸っぱいものは、キアンティには合いにくいと思いました。
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フォアグラ+サフランリゾット:フォアグラは、樽のニュアンスの強いものは合わず、果実味がふっくらとしたキアンティがオススメ。リゾットはどちらのタイプもOKですが、個人的には樽なしを合わせる方が好みでした。
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吸い椀風のスープ+生ショートパスタ:見た目は完全に和食のお椀で、スープもカツオ出汁?と感じたほどの和風味。浮いているのは、お肉を包んだワンタンのようなパスタ。パスタは、熟してなめし革のニュアンスの出てきたキアンティとの組み合わせが面白かったです。
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カネロニ:チーズがまったりで、これはどのキアンティにもよくマッチ。
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鴨+モリーユ茸のソース:このソースが、まったりとして美味。ソースの部分には果実味豊かなタイプが、鴨肉の部分にはタンニンのカッチリしたタイプが合いました。
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牛タン炭火焼きと牛フィレ:炭火焼の牛タンは、少し青臭さのあるキアンティにも合いました。岩塩をまぶした牛フィレは、果実味がキレイなタイプとも、樽の風味のあるタイプのどちらにもオススメ。
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チーズ(カマンベール、タレッジオ、ゴルゴンゾーラ、パルミジャーノ・レッジャーノ):さまざまなタイプのチーズに、さまざまなタイプのキアンティを組み合わせるという贅沢さ。どれも美味しい組み合わせで、特に、添えられているドライフルーツとともに口に入れると、3者のバランスが円を描くように広がりました。
来日したキアンティDOCG協会のジョバンニ・ブーシ会長は、
「合わせたすべてのワインにサンジョヴェーゼの特徴が出ていて、
辛いものも塩気の強いものも、酸味の強いものも、どの料理もよくキアンティに合った」
セミナー講師を務めた宮嶋勲さんは、
「キアンティは、ざっくりと捕まえることも大事。
焼鳥やすき焼き など、醤油を使ったものとも合わせやすい。肉の炭火焼はトスカーナの名物料理だから、ガード下の煙モウモウの焼鳥屋でもいい。トスカーナ内陸部のサンジョヴェーゼの魅力を気軽に楽しんでほしい」
たしかに焼き鳥はキアンティに合うと思います。特にタレ。
炭火焼もいいですね!
BBQにチョイスするのもいいでしょう。
基本、
肉系 なら合わせやすいと思います。
でも、マリアージュは個人の好みも大きいですから、ぜひいろいろな組み合わせにチャレンジしてみましょう