ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

秋ロゼPartyを楽しみました

2013-11-18 11:48:57 | ワイン&酒
秋晴れの11月17日の夕暮れ時、世界のロゼワインを楽しむ “秋ロゼパーティー” が、丸の内の「メゾンバルサック」さんを会場に開催されました。



今回の会は、私が世話人をしている LOVE ROSEと、同じくロゼワインを愛する薔薇色の騎士団 さんの初コラボによる企画でした。


道行く人も注目のロゼ色のテラスが素敵 ―「メゾンバルサック」(丸の内)


世界11カ国から47種のロゼワインが集まりました


日本、アメリカ、オーストラリア、南アフリカ、イギリス、スイス、スペイン、ポルトガル、レバノン、イタリア、フランス!


淡い色合いから赤ワインに近い濃い色までカラーバリエーション豊かで、ブドウ品種も多彩です



ご参加いただいた皆さん、楽しんでいただけたでしょうか?

イギリス、フランスのロゼ人気はすでにヨーロッパに広まっており、今やアメリカでも大人気です。
日本でのブームはこれからですが、たくさんの方に集まっていただいたので、ロゼのブレイクも近いと感じました。

春や夏の印象が強いロゼワインですが、秋から冬にも活躍します。
紅葉と楽しむロゼ、冬のごちそうと楽しむロゼもいいですよね。


「メゾンバルサック」さんでは、ボジョレ解禁でヌーボーロゼを出すようです

「メゾンバルサック」のスタッフの皆さん、お世話になりました。



出展いただいたインポーター、生産者皆さん、ご協力ありがとうございました。
LOVE ROSE&薔薇色の騎士団の関係者の皆さん、お疲れさまでした!




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EUのオーガニック認証食品はおいしい

2013-11-17 10:06:06 | おいしい食べもん
欧州の食料品の品質保証制度 の際に触れた、EU有機認証 について紹介します。

その話をする前に、まずは EU有機認証食品で作られた料理 をご覧いただきましょう。


見るからにおいしそうなパスタ ―実際に試食しましたが、本当に美味でした


穀物類、豆類、食肉加工品など、さまざまな有機認証食品があります


フルーツのジャムやコンフィチュールも充実


ジュースなどの飲料やワインももちろんあります

どれも、仕上がった料理を見ただけではわかりませんが、すべて有機認証食品です。



EUでは、食料品の品質保証制度(PDO,PGI,TSG)に加え、有機認証食品にも力を入れています。
※右下の緑のマーク


特に、EU域外を対象とした有機認証食品のプロモーション活動を、 「オーガニック・フード・オーガニック・モード(OFOM): と名付け、EUとイタリア政府の出資により、2012年から2015年まで展開しています。

日本での活動主体は、ATIフェデルビオ(イタリア・オーガニック製品生産者連盟)。
日本以外では、アメリカ(by Ci.Bi.)、中国(by ビオアグリコープ)で行われています。



活動プロジェクト2年目となる2013年の10月末、イタリア貿易振興会東京事務所にて開催された 「味覚のラボラトリー」 に参加してきましたので、リポートします。


フェデルビオ代表 ルイザ・コロンボ氏(右端)、生産者代表や専門家らが登壇

オーガニック・フード・オーガニック・モード(OFOM)の目的は…

オーガニック農業のメリットを伝えること
EU認証制度の紹介
EUのオーガニック食品の紹介
オーガニック食品のラべリングやEUマークの周知を図ること

EUではオーガニック食品の生産者が年々増加 しています。

中でもイタリアは最大で、生産者数は5万人、そのうち、農家が4万人、食品加工業者が6000社という内訳です。
また、イタリアの企業の大多数はフェデル・ビオに所属しているとか(生産者、加工業者だけでなく、流通業者や、オーガニック認証会社も含みます)。

イタリアはオーガニック製品の世界第一位の輸出国 です。

EUのPDO他の認証登録が多い国の順位でもイタリアは1位(255件)でしたから、国民気質を考えると意外ですが(笑)、実は非常に意識の高い国なんですね。

オーガニック製品の消費額では、1位ドイツ、2位フランス、3位英国、4位イタリア。

国民一人当たりのオーガニック製品の消費額は、1位スイス、2位デンマーク、3位ルクセンブルク、4位オーストリア、5位リヒテンシュタインと続き、イタリアはTOP10までに入りません。

ルイザ・コロンボさんの説明によると、
EU認証のオーガニック食品は、消費者にとって健康によいというだけでなく、環境にもやさしい食品であること、業界やオペレータに有機食品のポテンシャルを知ってもらいたい、とのこと。

また、日本との関係での最新情報としては、
2013年4月1日に、EUのオーガニック認証制度と日本のオーガニック認証制度の同等性を認める合意が結ばれたため、植物性(キノコを含む)の非加工品、動物性成分を重量比で最大5%含有する植物性非加工製品の有機認証が相互に認定されています。
※動物性食品(ハチミツを含む)とアルコール類は含まれません

よって、EUでオーガニック認証を受けた食品が日本でもオーガニック食品として流通することができ、その逆も可能になりました。



ルイザさんに続き、オーガニック農法の豆類、穀物、パスタ生産の専門家、ハチミツやハチミツ加工製品の専門家、オーガニックワインメーカーの外国市場担当者、フルーツジュース・ジャム類などの専門家、スペルと小麦およびその加工品などの専門家によるプレゼンテーションがあり、オーガニック製品を使用したメニューの試食会がありました。


古代の時代から栽培されているファロー小麦のエマー種で様々な製品を作る PROMETEO
(イタリア、マルケ州ウルビーノ)


トレサビリティを重視し、様々なオーガニック製品を作る テラビオ生産者協同組合
(イタリア、マルケ州ウルビーノ)





オーガニック食品はおいしくない、というイメージがかつてはあったと思います。
でも、今は、素材そのものの味わいがしっかりして、素直においしいと思いました。



私は、オーガニック至上主義者ではありませんが、これだけ普通においしい製品が流通されているなら、積極的に選びたくなりますね。


オーガニックワインもずいぶんと増えてきました

味覚のラボラトリーでは日本におけるオーガニックの話もありましたが、また改めて取り上げます。


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「ベージュ アラン・デュカス東京」のランチ

2013-11-16 12:15:01 | レストラン&店
引き続き、レストランでいただいたお料理紹介。

銀座のシャネルビルの中に入る 「ベージュ アラン・デュカス東京」

ここは ランチタイム が女性に人気のようです。
私がいただいたのもランチタイム、時期は10月後半のこと。




サバのソテー、カブのフォンダンとブイヤベースのジュレ

サバとは珍しい!フランス語のメニュー表記も“SABA”となっていました。
少しスモークしてあるようですが、ワインと合わせると、やはり少々魚くささが出るかもしれません。見た目もキレイな付け合せの野菜たちが口の中をサッパリとさせてくれました。



鶏肉のロースト、ビーツとリンゴ

鶏は厚みがありますが、とてもやわらか。味わいはあっさりで、焼いたリンゴと一緒に口に入れると、いいバランス。



プティフール

四角いギモーブ(マシュマロ)は、私たちが思い浮かべるマシュマロの食感とは全然違い、ソフトでしっとり。ほんのりミント味がするものもありました。



ババ モンテカルロ風

お酒(おそらくアルマニャック)をたっぷりと浸み込ませた、オトナのデザート。
見た目はボリュームがありますが、スポンジが軽いので、ペロリと食べられます。
そういえば、アラン・デュカス系列の「ブノワ」(表参道)でも、このスタイルのババが出てきました。アラン・デュカスの人気デザートのようですね。



シャネルのボタン型のチョコレート

これを見て、ココは シャネルとコラボしたレストラン だと思い出しました。
シャネル好きの方には嬉しいのでは?(笑)



ごちそうさまでした

ベージュ アラン・デュカス東京
東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング10F


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「メゾンバルサック」のディナー

2013-11-15 16:00:00 | レストラン&店
ブルガリレストラン に続き、もうひとつレストランをご紹介。

お店は、偶然にも11月17日(日)に “秋ロゼパーティー” の会場となる 「メゾンバルサック」

パーティーの料理とはまた違ってきますが、ここのお料理を紹介しましょう。
11月初旬、生産者来日ディナーでお邪魔させていただいた時のメニューです。




アミューズ



仙鳳趾牡蠣のショーフロワ ワインゼリー添え 春菊と人参のクーリーソース

仙鳳趾(せんぽうし)とは、北海道釧路の東に位置する村の名前で、厚岸湾に面しています。
厚岸湾といえば牡蠣の名産地。
いったん火を通してから冷たくした牡蠣に、ペースト状にした野菜ソースをかけたもの。
これには、酸のシャッキリした白ワインが合います。ロゼでもいけそう?



マグレ鴨とフォアグラのキャベツ包み セップ茸とジュのソース

スープ的なソースがかかった温かい一皿。キャベツがやわらかくて甘く、マグレ鴨とフォアグラという贅沢食材を包み込んでいます。最近、この手の、ほっとする料理がいいな~としみじみ思います。コクのある白ワインか、ロゼで。



キンキのポワレ 冬野菜のソテ トリュフのブイヨンソース

キンキは脂がたっぷり乗り、まったりとした味わい。白身魚ですが、これなら、白ワインだけではなく、タンニンの強すぎないマイルドな赤ワインとの組み合わせもいいですね。



牛ホホ肉の赤ワイン煮 穴子とゴボウのフリット添え

定番の料理ですが、見た目がスタイリッシュ!穴子を添えたのもユニークですが、ボルドーではウナギを食べるので、この料理は少し熟成の進んだボルドーの赤ワインとのマッチングがオススメ。



チョコレートタルトと洋梨のコンポート

濃厚なチョコレートタルトに、甘酸っぱさが爽やかな洋梨のコンポートがグッドバランス。
このタルトなら、まろやかで果実味豊かな赤ワインにもバッチリ!




フレンチの基本を押さえながら、遊び心のあるお料理だったと思います。
ごちそうさまでした



さて、11月17日の「秋ロゼパーティー」では、どんなお料理が出てくるでしょうか?
楽しみです!
※秋ロゼパーティーは、まだ若干名の参加者受付中です(立食スタイル)
  → コチラ を参照ください

MAISON BARSAC メゾンバルサック
東京都千代田区丸の内2-5-2 三菱ビル1~2F
http://www.impec-barsac.com/index.html




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ブルガリのリストランテ@銀座

2013-11-15 11:11:39 | レストラン&店
イタリアのローマで創業した高級宝飾店 ブルガリ は、私は普段はまったく縁がないのですが、イタリアワインの生産者来日イベントの際に、ブルガリのレストランでディナーをいただく機会がありました。

お邪魔したのは、銀座の 「BVLGARI Il Ristorante」 ブルガリ イル リストランテ

高級ジュエリーブランドのレストランの食事ってどうなの?と、誰もが気になると思いますので、10月末にいただいた時のメニューを紹介します。


アミューズ
人参とカボチャ?と思われる、甘みのあるペースト状のもの。



やわらかい卵 季節の野菜 プロシュットのクロッカンテ

半熟卵を崩して、野菜や、カリッと焼いたプロシュットに絡めていただきます。



カボチャのリゾット 長期熟成バルサミコ

ジンジャーの風味のするリゾット。



パン


牛肉のグァンチャーレ 根セロリのヴァリエーション

頬肉を塩漬けにして熟成させるグァンチャーレは、通常は豚肉が多いようです。
いただいたのはは牛肉のグァンチャーレ。お肉がとてもやわらか。



チョコレートケーキ 柿のジェラート

盛り付けがさすがにキレイでした。



プティフール




ごちそうさまでした

BVLGARI Il Ristorante 銀座
東京都中央区銀座2−7−12 ブルガリ銀座タワー9F


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「Taste of Europe」 レストランウィーク開催中

2013-11-14 10:16:46 | レストラン&店
11月11日、来日した欧州委員会の農業・農村開発担当委員ダチアン・チオロッシュ氏 による “Taste of Europe”キャンペーン 記者発表会後「Taste of Europe レストランウィーク」 の開会式が行われました。

※“Taste of Europe”キャンペーン記者発表会の記事は コチラ



これは、生産者の顔が見える欧州の食材に真摯に向き合っている日本のレストランとともに、欧州の地理的表示(GI)製品を盛り上げていこう!という趣旨で、欧州連合(EU)が主催するイベントです。

このキャンペーンに参加するレストランは、10店舗+パレスホテル東京内のレストラン「クラウン」です。
10店舗の名前が掲載されているサイトのURLは、最後にお知らせします。



レストランウィーク開会式の後、参加店舗の3店のシェフと、会場となったパレスホテル東京の総料理長 斉藤正敏氏、コルドン・ブルー料理学校のエグゼクティブシェフ ドミニク・コルビ氏が、欧州の高品質認証済み食材と和のテイストを組み合わせた料理のデモンストレーション を行いました。



各シェフのプレゼンテーションを紹介してくれたのは、タレントの 眞鍋かをり さん。
眞鍋さんを起用したTastes of Europeの特集番組が、フーディーズTV(株式会社IMAGICA FTV)で放映される予定になっています。

Tastes of Europe TV番組
放送日: 2013年12月初旬
放送局: フーディーズTV (http://www.foodiestv.jp)
主催: 欧州委員会農業・農村開発総局
出演: 眞鍋かをり




料理学校 「コルドン・ブルー」エグゼクティブシェフ ドミニク・コルビ氏


チェダーチーズとシャンパーニュ、オリーブオイルを使った前菜。
チーズの味わいがしっかりしていて、濃厚かつマイルド。



「赤坂あじる亭」 シェフ 小松高士氏


ランド産カイユ(うずら)の“SUSHI”仕立て

海苔のつくだ煮をカイユで巻き込み、見た目は海苔巻寿司のような楽しい一皿。
この海苔の味とうずらがとてもよくマッチして美味。



「パレスホテル東京」 総料理長 斉藤正敏氏


ランド産の鴨を使い、エスプーマ仕立て(泡立て)の温かくてやさしい、スープに近い料理。
鴨肉の弾力ある食感がいいですね。旨味を感じました。



「BARDIGO」 シェフ 岩瀬建志氏


海老の生ハム巻ソテー タレッジョ風味 トレヴィスと和ぐるみのサラダ添え

生ハムは、イタリアのサンダニエーレ、またはパルマ産を使い、イタリアのウオッシュチーズのタレッジョも加えて盛りだくさん。



「リストランテ シルベラード」 統括総料理長 中原弘光氏 ※中原氏は宮崎大使

ピエモンテの郷土菓子ボネとゴルゴンゾーラジェラート 宮崎産ブルーベリーソース



ボネは濃厚なチョコプリン。イタリアのブルーチーズ、ゴルゴンゾーラを2タイプ(ピカンテ、ドルチェ)使ったクリーミーなジェラートは、ほんのり塩気があり、ボネとよく合います。
宮崎産のブルーベリーはとても大粒!宮崎といえばマンゴーが有名ですが、こんなに質がよくて大粒のブルーベリーも生産しているんですね。まろやかな酸味を持つブルーベリーは、濃厚なテイストのボネ&ジェラートと味が分離せず、うまく引き立ててくれたと思います。





欧州の安心&安全で伝統的で高品質な食材と、日本の食材との組み合わせは最高に贅沢!

5人のシェフの料理はどれも個性があり、それぞれにおいしいものですが、この日の私のお気に入りは、海苔巻寿司状のランド産カイユ、デザートのボネ&ジェラート+ブルーベリーソース。


Taste of Europeキャンペーンで来日した31人の欧州の生産者団体&食品メーカー

「Taste of Europe レストランウィーク」は、ぐるなびとのコラボで、11月11~17日の期間で開催中。
下記サイトで気になるお店&料理をぐるなびでチェックし、出かけてみてはいかが?

Tastes of Europeレストランウィーク
日程: 2013年11月11日(月)~11月17日(日)
場所: 都内飲食店10店舗
    http://pr.gnavi.co.jp/promo/tastes-of-europe/

主催: 欧州委員会農業・農村開発総局
協力: 株式会社ぐるなび(http://www.gnavi.co.jp)


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欧州の食料品の品質保証制度から日本の食偽装を考える

2013-11-13 12:00:34 | おいしい食べもん
2013年11月11日、欧州委員会の農業・農村開発担当委員ダチアン・チオロッシュ氏が来日し、都内のホテルで“Taste of Europe”のキャンペーンの目的を説明する記者発表会を行い、私も出席しました。


中央がダチアン・チオロッシュ氏

記者発表会の目的は、28の加盟国で構成されるEUの各原産地で生産される伝統的な食品や飲料の質の高さを日本の消費者に伝えること

欧州には、現代の品質基準や消費者ニーズに対応できる、原産地の長い伝統と文化に基づいた高品質な食や飲料の特産品があります。



例えば、ワインならシャンパーニュ、マデイラワイン。生ハムやチーズ、オリーブオイルなども。



EUの農産物品質保証制度では、欧州産各製品の高い水準を保証するため、厳格な要件を課しています。
食品の安全を保証する厳しい衛生規定など、特定の要件をクリアした製品は、本物の原産地製品として保護されます。

その製品がEUの農産物品質保証制度で保証されたものであることがわかるように、EUの品質認証マークが製品に表示されます。

EUの認証マークは以下の4種類。



PDO原産地呼称保護 (Protected Designation of Origin)
特定の町、地域、国で生産された食料品や飲料、アルコール類であること。
原産地と密接な関係があり、伝統のレシピで特定の地理的地域で生産・加工・包装された製品。
例)フランスのコンテチーズや、イタリアのパルマ産生ハムなど

PGI地理的表示保護 (Protected Geographical Indication)
PDOの規定よりもゆるやかで、もっと広い地域であったり、原材料は地域外から入手する場合などもあるが、基本的にはPDOに準拠。
例)イタリアのシチリア産ブラッドオレンジ、英国ウエールズ産ラム肉など

TSG伝統的特産品保証 (Traditional Speciality Guaranteed)
加工品にのみ与えられる認証で、伝統的な食材を用いているか、伝統的製法に基づいて生産されているもの。
例)ベルギービール、イタリアのナポリピッツア、スペインのハモンセラーノなど

EU有機認証
製品の原料である農産物の95%が有機的に生産されていること、をはじめ、EU法で規定された基準に従って加工されていること。



有機認証を除く3つのいずれかに認定されている食品は1170種類以上で、1500種類以上のワインと約320種類のスピリッツがPDOまたはPGIの認証を得ています。

認証登録が多い国は、イタリア(255件)、フランス(201件)、スペイン(167件)。


ワインとスピリッツを除く売上げは チーズ が最も多く、生肉・食肉製品が続きます


シチリア産ブラッドオレンジのジュース



EUは、認証マークをつけた製品に関しては、その品質基準、安全性、伝統、おいしさ、本物であることを保証し、日本を含む海外市場にアピールしていこう! という積極的な姿勢を見せています。

今、日本では、食の偽装問題が次から次へと発生しています。
EUの品質認証制度で考えると、ニセモノや模造品を○○産と表示することはできません。

日本では、“商標登録的な保護”はありますが、真の意味での原産地を保護する制度が欧州に比べて格段に遅れているといえるでしょう。

今回の欧州委員会の農業・農村開発担当委員や、生産者団体およびメーカー担当者の来日が、日本にいい刺激を与えてくれたことを期待したいと思います。

※3つの認証製品のデータベースリストは下記のサイトで閲覧できます(英語版)
 DOORS http://ec.europa.eu/agriculture/quality/door/list.html






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オーストリアの新酒「ホイリゲ」解禁

2013-11-12 10:09:47 | ワイン&酒
続々と新酒解禁情報が届きますが、オーストリアでも11月11日に新酒が解禁 となりました。

オーストリアの新酒「ホイリゲ」 と呼ばれます。
ワインを出す居酒屋「ホイリゲ」 と呼ばれます。
つまり、「ホイリゲ」は二つの意味を持っているんですね。

※「ホイリゲ」については、以前詳しく書いた記事 を参照してください



さて、今年の解禁日も、オーストリア大使館で開催されたホイリゲのイベントに参加してきました。

大使館担当者の話では、日本に入っているホイリゲは二生産者しかないとのこと。
そのひとつ ツァーヘル のホイリゲをいただきました。


Heurigen Wiener Gemischter Satz 2013 Weingut Zahel

ツァーヘルはウィーンの南にあるワイナリーで、ゲミシュターサッツ をメインにつくっています。



ゲミシュターサッツとは、畑でブレンドした(フィールドブレンド)混醸ワインのこと。
色々なブドウをいっしょくたにして仕込んでいます。


来日したツァーヘルの醸造家アレックスによると
2013年はフルーティーでエレガントで、とても飲みやすいヴィンテージとか。


新酒ができたときにホイリゲ軒先につるす“松の枝”がバックラベルに描かれています

飲んでみると、フルーティーで、爽やかな甘さを少し感じ、とても軽やか。アルコール度数10.7%。
この軽やかさ、爽やかさがホイリゲの身上。飲みやすくて、料理も進みます(笑)



この日、アレックスのおばさんが出している料理レシピ本の中から、ツァーヘルのワインに合うオリジナルレシピ料理 が3品紹介されました。
ホイリゲには「ツァーヘルおばあさんの卵のスプレッド」を(上の写真、緑のトッピング)


牛挽肉ロースト + シュロス シェーンブルン サンクトラウレン(サンクトラウレント100%赤)


伝統的ウィーン風 牛肉煮込み + アンタレス グランド レゼルヴ(複数種ブレンド赤)



ホイリゲの解禁日は11月11日ですが、実際には一週間くらい前から売り出すところも多いようで、よって、解禁日前にホイリゲを飲んでもノープロブレム なんですって。

それに対して、フランスのボジョレー・ヌーヴォーの解禁日は非常に厳格で、フライングは絶対にNGです。時間を守らないフランス人も、ワインに関しては違う?(笑)

フランスのボジョレー・ヌーヴォーは、いよいよ来週、11月21日(木)解禁です。

イタリア、日本、オーストリア、フランスと、新酒の飲み比べも楽しいですね


※「ツァーヘル」の輸入元: (株)エイ・ダヴリュー・エー


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podcast番組「chocolat!」に再登場 しました

2013-11-11 22:42:11 | ワイン&酒
以前、レバノンワインの魅力 を語った podcast番組「chocolat ! 」(オンラインでフランス語!) で、私のインタビューがまたアップされました。

第362回 「ワイン et ベルギー料理」 の前半パートに私が登場します。

話している内容は、家でよく飲むワインの話などです。
前半4分少々までの短い時間ですので、気軽に聴いてみてください。

http://fr-chocolat.com/podcast-chocolat/900-362-vins-et-cuisine

私の話の後に話の要約がフランス語で語られていますので、それもぜひ聴いてみてください。





ホームページ  http://fr-chocolat.com/


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「チーズフェスタ」開催中

2013-11-11 16:11:02 | お出かけ&旅行
以前ご案内していた 「チーズフェスタ」 が、本日(11日)は20時まで、明日(12日)は19時まで、ベルサール原宿で開催されます。
私もちょうど覗いてきたところです。

詳細は、以前の記事を参照ください。
http://blog.goo.ne.jp/may_w/e/602bfc7ce2373388ad2c0be4d04a9d05


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秋ロゼパーティー最新情報

2013-11-11 10:31:00 | ワイン&酒
すでにご案内している 「秋ロゼパーティー」 が今週末に迫ってきました!
11月17日(日)16時からの開催です@丸の内。

そこで、前回のご案内 から追加された嬉しい新情報をいくつかご案内します。



高畠ワイン(山形県)の醸造長・川邉久之さんがブースに立ち、自らワインをサービスする予定です。

LOVE ROSEはロゼのスティルワインをフィーチャーしていますが、今回は薔薇色の騎士団さんとのコラボですので、ウエルカムとしてスパークリングのロゼワインを用意しています。
フランチャコルタやプロセッコをはじめ、日本の泡も含め、数種類ありますので、まずはスパークリングで乾杯しましょう

その後は、世界12カ国の約50種近いロゼワイン をたっぷりとお楽しみください

そうそう、“ロゼワインプレゼント” の本数は、意外とありそうな予感が…

パーティー参加募集はまだ受け付けています。
直前のお申込みの場合、当日精算も可能です。




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「Soup Stock Tokyo」の白胡麻ごはんがおいしい

2013-11-10 14:35:48 | レストラン&店
私のお手軽ランチは、いつも クリーム玄米ブラン というわけではありません(笑)

午後イチにインタビューの仕事があり、お腹が鳴っては落ち着いて話ができませんので、ある日のランチは 「Soup Stock Tokyo」で、スープ+ごはん“レギュラーカップセット”(760円)をいただきました。


白胡麻ごはん  トリッパのトマト煮込みスープ

Soup Stock Tokyoのスープは週替わりで用意されています。
事前にホームページでチェックし、コレを食べよう!と思って行きましたが、その店にはお目当てのスープがありませんでした(店舗によって違ったりするため)。そこで、目に付いたトリッパをチョイス。

大好きなトリッパ。それなのに、小さなカットが2切れ。スープの塩味も控えめでマイルド(それはいいことなのかもしれませんが)。なんだか物足りず、他のスープにすればよかったかしら、カレーの方がよかったかしら…と、思いつつも…

それでも、Soup Stock Tokyo のごはんは、むっちりして、やっぱりおいしい

白胡麻が混ぜられているので香ばしく、プチプチした歯ごたえも好きです。

以前、Soup Stock Tokyoの人から、セットものはパンよりもごはんを選ぶ人の方が断然多いと聞きましたが、私のオススメも、もちろん 白胡麻ごはん です。

白胡麻ごはんは、単品で160円、大盛り無料 というのが嬉しいじゃないですか?

テイクアウト できますから、私だったら、コンビニおにぎり1個を買うより、ココの温かい白胡麻ごはんをテイクアウトしたいなぁ。
近くにSoup Stock Tokyoの店がある人はラッキーですね

次回は違うスープにトライしてみます


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新「あずきミルク」クリーム玄米ブラン

2013-11-10 10:23:12 | おいしい食べもん
外出続きで慌ただしかった先日のランチはこちら。


クリーム玄米ブラン あずきミルク

たびたび私が食べ、気に入っているクリーム玄米ブランのパッケージがリニューアル。
新フレーバーが加わっていたので、早速買ってみました。

あずきミルク は、あんこ好きの私には超魅力的な響き
パッケージでは、玄米ブランの上に粒のあずきが乗っていますが、実際にはもちろん乗っていません(笑)

“まろやかなミルクが引き立てるなめらかなあずきクリーム”といううたい文句ですが、
あずきはほんのり、っていう感じ。
このシリーズの他のフレーバーに比べると、おとなしくて、でも、ほっとする味。

一袋2枚入り、177kcal。
二袋のパックのスタイルは、以前と変わりません。

これはまたリピートしそうな予感…


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カフェ オ レ

2013-11-09 21:46:50 | おいしい飲みもん
先日、あるカフェで “カフェオレ” を頼んだところ…



ええ、たしかに カフェオレ ですね(笑)

ハート型や花、動物などが描かれることが多いラテアートですが、文字は初めて見ました。

注文した人のイメージに合わせた文字も面白いかもしれません。
女性なら、「美」「優」「華」「麗」とか?
文字数が多い漢字は難しいかもしれませんけれど。


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キアンティワインと食のマリアージュを検証

2013-11-09 15:36:31 | ワイン&酒
「キアンティ・ザ・ワイン セミナー」 で、 “キアンティは食事とともに飲むとより楽しめるワイン” という話が出ました。そこで、セミナー後に、キアンティと食事とのマリアージュを検証しました。



セミナーで出された9種のキアンティワインと、ザ・ペニンシュラ東京の総料理長(オーストラリア出身、和食好き)が組み立てた料理のマッチングに、レッツ トライ!


ウニと松茸入りのフラン

西洋茶碗蒸しともいえる、温かなもの。フランがまったりしているので、果実味がやわらかなものに合います。樽の風味の強いものは個人的には苦手ですが、フランのまろやかさが樽のニュアンスを包み込んでくれます。



左)日本酒&辛いピメントと海老の揚げたもの:日本酒とは意外としっくりしましたが、ピメントが激辛で私はこれはダメ。海老は衣が食べにくく、キアンティとの相性も私はイマイチに感じました。

右)梅干を巻いたイベリコ+グレープフルーツ:中の梅干の量が多く、酸っぱさ、塩辛さも強く、衝撃的な一皿。極端に酸っぱいものは、キアンティには合いにくいと思いました。



左)フォアグラ+サフランリゾット:フォアグラは、樽のニュアンスの強いものは合わず、果実味がふっくらとしたキアンティがオススメ。リゾットはどちらのタイプもOKですが、個人的には樽なしを合わせる方が好みでした。

右)吸い椀風のスープ+生ショートパスタ:見た目は完全に和食のお椀で、スープもカツオ出汁?と感じたほどの和風味。浮いているのは、お肉を包んだワンタンのようなパスタ。パスタは、熟してなめし革のニュアンスの出てきたキアンティとの組み合わせが面白かったです。



左)カネロニ:チーズがまったりで、これはどのキアンティにもよくマッチ。

右)鴨+モリーユ茸のソース:このソースが、まったりとして美味。ソースの部分には果実味豊かなタイプが、鴨肉の部分にはタンニンのカッチリしたタイプが合いました。



左)牛タン炭火焼きと牛フィレ:炭火焼の牛タンは、少し青臭さのあるキアンティにも合いました。岩塩をまぶした牛フィレは、果実味がキレイなタイプとも、樽の風味のあるタイプのどちらにもオススメ。

右)チーズ(カマンベール、タレッジオ、ゴルゴンゾーラ、パルミジャーノ・レッジャーノ):さまざまなタイプのチーズに、さまざまなタイプのキアンティを組み合わせるという贅沢さ。どれも美味しい組み合わせで、特に、添えられているドライフルーツとともに口に入れると、3者のバランスが円を描くように広がりました。





来日したキアンティDOCG協会のジョバンニ・ブーシ会長は、
「合わせたすべてのワインにサンジョヴェーゼの特徴が出ていて、辛いものも塩気の強いものも、酸味の強いものも、どの料理もよくキアンティに合った

セミナー講師を務めた宮嶋勲さんは、
「キアンティは、ざっくりと捕まえることも大事。焼鳥やすき焼き など、醤油を使ったものとも合わせやすい。肉の炭火焼はトスカーナの名物料理だから、ガード下の煙モウモウの焼鳥屋でもいい。トスカーナ内陸部のサンジョヴェーゼの魅力を気軽に楽しんでほしい」

たしかに焼き鳥はキアンティに合うと思います。特にタレ。
炭火焼もいいですね!BBQにチョイスするのもいいでしょう。

基本、肉系 なら合わせやすいと思います。
でも、マリアージュは個人の好みも大きいですから、ぜひいろいろな組み合わせにチャレンジしてみましょう


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