MAYU CLUB ~学校司書まゆみの絵本棚~

子ども達が小さい頃から、絵本の読み聞かせを続けてきた、本について学び続ける学校司書MAYUの絵本リビング育児★

絵本の読み聞かせの“MAYU CLUB” ~学校司書まゆみの絵本棚~ へようこそ!!

“MAYU CLUB” ~まゆみの絵本棚~ は絵本の読み聞かせにハマったMAYUが、絵本やインテリア、自分の育児などについて思ったことを綴っています。 高3の息子と中1の娘の母で、現在は学校図書館で司書として働いています。

反省――寝る前の絵本タイムをナシにしたこと

2014年01月27日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
ここ数日寝る前に、フィリパ・ピアスの『トムは真夜中の庭で』(岩波書店)と
松岡享子さんの『お話を語る』(日本エディタースクール出版部)を読んでいます。

特に、『トムは真夜中の庭で』は面白く、続きを読むのが楽しみです。
私はファンタジーはうその内容なので、読むのが苦痛になるのでは?と思っていたのですが
この物語は展開がとても面白く、ひきつけられます。良質なファンタジーってすごい!!

明日続きを読むのが楽しみになってから
きっと子ども達も長い絵本の続きを読んでもらうのを
こんな風に楽しみにしているのではないか?と思いました。


いつも上の子(息子)は寝る前の読み聞かせを楽しみにしているのですが
今日は下の子(娘)がなかなか寝付寝ず、何度も起きてしまったため
40分くらい娘と添い寝していました。

やっと布団から出て、息子に明日の支度は出来たかなど確認してから、
寝る前の絵本を読もうと思いましたが
丁度9時を過ぎてしまったので、絵本タイムはナシだと伝えました。

「なんで?!頑張ったのに!!1分過ぎだだけじゃん?!」

と何度も泣きじゃくって読みたいと息子は言ってきたのですが

「頑張ったのは認めるけれど、時間が過ぎたら読めないよ」

と言葉を返し、明日は絵本を一緒に読もうねと伝えました。

しかし、息子は気分がすっきりしないまま、布団に入りました。

そのあと、私は少し反省しました。

1分という時間も大事にしてほしい。

という親の気持ちがあり、厳しいことを言ってしまいましたが
ずっと私が寝かしつけ~戻ってくるのを待っていた息子の気持ちを考えると

あんなに時間に厳密にならなくてもよかったんじゃないか?
娘がくずってなかなか寝なかったのは息子のせいではないのだから
短時間でいいので絵本を読んであげればよかったんじゃないか?


と思えてきたからです。

『エルマーのぼうけん』や『たんたのたんけん』など
読み途中の絵本がたくさんあっただけに
楽しみにしていた続きを少しでも読んで、気持ちを落ち着けてから

「明日はたくさん読めるように、早く準備をして寝ようね」

と伝えて気持ちをリセットしてから、オヤスミを言った方がずっとよかった。
私が本の続きを楽しみにしているように、息子も続きを楽しみにしているのだから・・・

明日寝る前に、頑張って支度を済ませることができていたら
「よく頑張ったね!」と伝えて、リクエストされた絵本を読んであげたいと思います。


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親子で楽しむ読書の旅

2014年01月27日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
昨夜、子ども達が寝た後にフィリパ・ピアスの『トムは真夜中の庭で』(1)を読んでいました。
やっと1/3くらい読み終えたので、この調子なら次の公開講座(1)までに
全部読み終えることができそうです。

この手のファンタジーは、昔は苦手でしたが、今こうして読み進めることができているのは
おそらく『エルマーのぼうけん』などのファンタジーを息子に読んでいたおかげかと思いました。

つまり、岩波少年文庫に入っているようなファンタジー作品を読むためには
ファンタジーを読む土台が必要なのだと思います。

私は小さい頃、ファンタジーを全く読んできませんでしたし
「サンタクロースはいない」「クリスマスプレゼントは親が買うもの」
といった環境の中で幼少期を過ごしてきました。

小1の息子を見ていると、リアルなものが好きなのにもかかわらず
ファンタジーの絵本も楽しんで聞いています。

この子はファンタジーの世界を楽しめていいなぁ。
私はこの子くらいの頃、そうした世界を冷めた目で見ていたなぁ。
小さい頃、夢の世界を信じてみたかったなぁ。


そんな風に思うことがありますが
今、子どもとこうしてファンタジーの世界を楽しむことができているので、
幼少期に味わえなかったワクワク感を子どもと共感し合っています。

小1の子に絵本を読み聞かせていたら
自分で本を読まなくなるんじゃない?


と心配をする方もいると思いますが
子どもが小1くらいの頃、親が宿題をサポートしてあげるのと似ており
読書も親のサポートが必要だと思います。

読みたいけれど、自分一人ではまだ読むのが難しい・・・

子どもにはそうした本がたくさんあります。
そうした絵本等を親が読んであげることで、子どもが本の楽しさや魅力に気が付きます。

私たちだって、こんな料理はとても作れない!と思っても
子どもや夫に食べたいと言われると、頑張って作ったりしませんか?

一人だとなかなかできないことも、仲間がいると頑張れます。
それが信頼関係の強い家族となら、読書の旅の楽しさもひとしおです!

いずれは一人旅に出るようになるでしょう。
その時がくるまで、親子ともに読書の旅の思い出づくりをしていけたら・・・と思います。

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【注】

(1)フィリパ・ピアス 作・高杉一郎 訳 『トムは真夜中の庭で』 岩波書店、1975年。

(2)過去ログ 「八洲学園大学公開講座「子どもの本の深みに迫る」」 参照。