年末年始とパソコンをいじれなかったため
新年の挨拶が遅くなりましたが、本年もよろしくお願いいたします。
年末は夫の両親と、年始は私の両親と泊まりで過ごしました。
寝る時間、いつもと環境が違うため
添い寝をしても娘は少しソワソワしていたのですが
子守唄(1)を歌ってあげたら、
いつもの寝る雰囲気を思い出したのか、安心して眠ってくれました。
子守唄というのはいいですね。
私が参考にしている子守唄の本は、ましませつこさんが絵を描いている『ねんねんよー』です。(2)
息子は子守唄に関心をあまり持っていなかったのですが
娘は子守唄が大好きで、何度も歌ってくれとせがまれます。
家にいる時は寝る前に絵本を読むのですが
普通の絵本でなく、この『ねんねんよー』をもってきて、歌ってくれと言います。
何曲か歌った後も、もう1回歌ってくれと最初のページに戻されたりも・・・
こうした姿を見ていると、子守唄と絵本というのは
とても近い存在なのではないかと思わずにはいられません。
二つともお母さんなど、安心できる人の肉声に包まれますし
言葉もリズムもとても心地よくできています。
絵本好きな私としては、寝る前に絵本をリクエストしてもらいたいのですが
子守唄を何度もリクエストしてくる娘を見て
娘にとっては絵本の読み聞かせのように心地がいいんだろうなぁと思いました。
本来は絵本を見ながら歌うより、すべて覚えて歌える方がいいですが
覚えるとなると敷居が少し高くなるので
本を見ながらでもいいので、まずは歌ってあげるのがいいかと思います。
何度も歌っていると覚えてくるので本がなくても歌えるようになりますしね。
私は誰かが作曲して歌詞をつけた歌よりも
わらべうたなどの伝承が好きなのですが
海外の子守唄もさほど抵抗なく受け入れることができました。
モールアルト、シューベルト、ブラームス・・・
国は違えど、子どもを安心させてあげたい気持ちが
曲や歌にこもっていることが、歌うと伝わってくるんです。
日本の創作の子守唄も歌詞曲共に素敵です。
子どもの年齢が上がってくると、子守唄に少しレパートリーがあると
その時その時によって歌う歌を選べて楽しくなります。
読み聞かせの絵本を選ぶのと似ていますね。
赤ちゃんの頃は1,2曲で十分です。
ちなみに、私自身の親はわらべうたとかに関心がなかったので
幼い時にそうした体験してこなかったのですが
母は音痴ながらも子守唄はよく歌っていたようです。
母が娘にちらっと子守唄を歌ってあげているのを聞いたことがあるのですが
そんな音を思いっきりはずして歌ったら音感のおかしい子に育ってしまうのでは・・・
などとと思ってしまいました(笑)
しかし、私自身もそうした歌を聴いて育ったものの
音がはずれることはなかったので、あまり気にしなくていいのかもしれません。
なので「歌は下手だから・・・」と思っている人は
CDなどに任せないで、是非お子さんに歌ってあげてほしいです。
どんなに声の美しい方や歌が上手な方が歌っても
「お母さんの声」には勝てませんから。
子守唄は一見古臭そうですが
子ども達が安心して眠れるように心を込めて歌われてきたものです。
今時の歌よりも、赤ちゃんや幼児には心地よく
歌っていると、昔の方の子ども達への愛情も伝わってきます。
ちなみに、私は
「ね~~んね~~ん ころ~り~よ~~ おこ~~ろ~り~よ~」
というメジャーな江戸の子守唄しか知りませんでしたが
「ぼうや」のところを子どもの名前にして
何度か繰り返し歌ったりしていました。
知っている子守唄の数が多くなくてもいいんです。
今歌えそうな子守唄を何度も歌ってあげても喜んでくれると思います。
子守唄は子どもによって好き嫌いはあるかもしれませんが
歌ってみる価値はあります。
優しい声で歌っていると、なんだか母親自身も穏やかな気持ちになれるので。
絵本がない時や、外で昼寝をする時にも重宝します。
子守唄はきっと寝かしつけに苦労しているお母さんを助けてくれることでしょう!
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【注】
(1)子守唄はわらべうたなどの伝承文学だけでなく、創作(子守唄として誰かが作詞作曲をした歌)も含む。
(2)この本の写真や詳細は 別館ブログ
「瀬田貞二『幼い子の文学』」参照