昨日朝10時前に家を出て、建物脇の階段を登ろうとしたら、降りてこようとするアハマド君(大家さんの孫、たぶん中学生)と出くわした。
その足元には子猫が3匹と、お母さんらしき白猫(毛皮が汚れ放題で、灰色猫になってるけど)がみえる。
アハマド君はこの猫たちを、建物の一角にある作業室で飼っているのだが、昼間はこうして外に出して遊ばせるそうだ。
私は彼を手伝って、子猫たちを一匹ずつつまみあげ、階段下の庭へ運んだ。
庭の雑草の間で子猫はちょろちょろと動き回り、お母さん猫は薄青い目を不穏そうに光らせて、それを見守っている。
「この母猫は子供たちが心配で、気が立っているんだよ」
とアハマド君は私に説明し、白猫の毛皮を指差して付け加える。
「だいぶ汚れているから、洗ってやらなきゃいけないな」
「洗うって・・・すごく嫌がるんやないん?」
野良猫を洗うというのは、非常に危険な任務なのではないだろうか?
しかも子育て中で神経質になってるなら、なおさらだ。
引っ掻かれたり、引っ掻かれたり、引っ掻かれたりしそう。
やめとけばいいのにと私は思ったが、彼の決意は固いようだった。
「嫌がるだろうけど洗わなきゃ。汚れすぎだから」
アハマド君はかなりの猫好きなのだ。
将来きっと立派な猫おじさんになるだろう。
しばらく一緒に猫たちを眺め、キャットフードをあげてから、私は仕事へ出かけた。
アハマド君は私を見送ったあとも、庭に残った。
彼は学校に行かないのだろうか?
今は学校の試験期間だと聞いたが、まだ休みには入ってないはずだ。
世の中には謎が多いわね。
10分ほど遅刻して職場へ行ったら、まだ誰も来ていなかった。
そんなヨルダンの生活が好き・・・
アハマド君と子猫
白いお母さん猫と子猫たち。白い子猫は一匹もいないところがナゾだ。
関係ないけど、寄ってきてエサをねだる猫、マロまゆ