(生のタムル)
最近地震が多くておそろしい。
私は京都の出身で、埼玉に引っ越してきたのは去年の12月。
関東に住むのは初めてなので、日常的に地面が揺れるという状況には慣れていない。
1995年の阪神大震災の影響は、京都ではあまり感じられなかったし、2011年の東日本大震災の前後はトルコにいた。
しかし、そう遠からずまた日本で大地震が発生する可能性は少なくない気がする。すごくする。
それに備えて、ある程度対策を講じておく必要があるだろう。
「備えあれば憂いなし」とはいかずとも、備えておくに越したことはないに違いない。
というわけで、姉妹や友人たちのアドバイスを参考にしながら、ぼちぼち非常用の食料や飲料を用意することにした。
食べ物や飲み物は最重要事項ですからねえ~。
飲み物は基本的にペットボトル入りの水でいいだろうが、
災害時に不安な心を落ち着かせるために、強い酒も必要だな。
消毒に使えるという説もあるし・・・
ラムかウオッカあたりが適当かしら、うふ。
ワインも少しくらいはあったほうがいいかしら、うふふ。
食料は何を用意しようかしら、うふふふふ(だんだん楽しくなってきた)
非常食といえば乾パンと干し芋だろうか。(それは第二次大戦中の防空壕用だ)
しかし、乾パンはあまり美味しくないし、歯が悪い私に干し芋はキビシイ。
う~ん・・・
少々考えた結果、カルディで見かけたグリッシーニを買うことにした。
グリッシーニって、細長くってちょっとお洒落な乾パンじゃないですか?
グリッシーニと水。美しい風景だ

友人のアドバイスに従って、お風呂に水もはった。
完璧なんじゃないだろうか、と浮かれる自分に、心の中のおばさん天使が冷静にツッコミを入れる。
「水も食料もこんなもんでは全然足らんやろ? どこが完璧やねん」
・・・はい、その通りですね、もっと色々買い込まなくては。
グリッシーニ以外に、非常食としてぜひ用意したいと思っているものがある。
それはデーツです。
デーツはアラビア語で「タムル」という。
以下、このブログではデーツを「タムル」と呼びます。
タムルの方が響きが可愛いので、ぜひこの単語を日本で一般化させたいのだ。
アンマンの市場で撮影したタムル売りの屋台。
タムルと言えばサウジ産が有名だが、ヨルダン産も味では負けていないと思う。

タムルは滋養豊かで効能が多い果実だと、クルアーン(コーラン)やハディース(預言者ムハンマド言行録)にも記載されているそうだ。
私がかつてフィレンツェ大学でアラビア語を教わったシリア人教師サマルも、こう力説していた。
「タムルは栄養が豊富で、体にいいんです。マルヤムがイーサーを身ごもって苦しんでいたとき、タムルを食べたら元気になったのよ」
「マルヤム」はキリスト教の聖母マリア、「イーサー」はイエスのアラビア語である(イエスはイスラームでは、預言者のひとりとされている)。
サマルは、パンにタムルとバナナを載せて食べるのが好きだそうだ。かなり甘そうだけど・・・
(サマルが何者かはこちらを参照)
また、乾燥させたタムルが非常食に最適であることは、パレスチナ・ガザ地区のカッサーム部隊の人たちの証言でも明らかになっている。
2014年夏、イスラエルによるガザ攻撃の最中のことである。
ハマースの軍事部門カッサームの精鋭部隊が、ハーン・ユーニスのトンネルの中に21日間閉じ込められたとき、
彼らは地下に溜まった泥水を薄いスポンジで濾過して飲み、
1日にタムルを1個ずつ食べて凌いで、23人が無事生還したという話だ。
彼らは1個のタムルを半分に裂き、1片を朝食、もう1片を夕食として食べていたという。
トンネルに閉じ込められたカッサーム部隊のエピソードに関するアルジャジーラのインタビューはこちら(アラビア語)
https://www.youtube.com/watch?v=L_NpmlxrFqQ
この毎日新聞の記事にも、ちらりと載っている。
http://mainichi.jp/shimen/news/20140902ddm007030108000c.html
しかし、先日新大久保のハラールショップでタムルを買おうとしたら、チュニジア産のものしかなかった。
チュニジア産のは固めでゴワゴワしていて、あまり好きではないのだ。
日本で入手しやすいタムルとしては、イラン産のほうがねっとりしていて美味しいと思う。
そのうち入荷するだろうから、また今度出直すことにした。
それまでに地震が来ませんように・・・
いや、タムルのあるなしに関わらず、地震が来ませんように。
埼玉にも、どこにも
最近地震が多くておそろしい。
私は京都の出身で、埼玉に引っ越してきたのは去年の12月。
関東に住むのは初めてなので、日常的に地面が揺れるという状況には慣れていない。
1995年の阪神大震災の影響は、京都ではあまり感じられなかったし、2011年の東日本大震災の前後はトルコにいた。
しかし、そう遠からずまた日本で大地震が発生する可能性は少なくない気がする。すごくする。
それに備えて、ある程度対策を講じておく必要があるだろう。
「備えあれば憂いなし」とはいかずとも、備えておくに越したことはないに違いない。
というわけで、姉妹や友人たちのアドバイスを参考にしながら、ぼちぼち非常用の食料や飲料を用意することにした。
食べ物や飲み物は最重要事項ですからねえ~。
飲み物は基本的にペットボトル入りの水でいいだろうが、
災害時に不安な心を落ち着かせるために、強い酒も必要だな。
消毒に使えるという説もあるし・・・
ラムかウオッカあたりが適当かしら、うふ。
ワインも少しくらいはあったほうがいいかしら、うふふ。
食料は何を用意しようかしら、うふふふふ(だんだん楽しくなってきた)
非常食といえば乾パンと干し芋だろうか。(それは第二次大戦中の防空壕用だ)
しかし、乾パンはあまり美味しくないし、歯が悪い私に干し芋はキビシイ。
う~ん・・・
少々考えた結果、カルディで見かけたグリッシーニを買うことにした。
グリッシーニって、細長くってちょっとお洒落な乾パンじゃないですか?
グリッシーニと水。美しい風景だ

友人のアドバイスに従って、お風呂に水もはった。
完璧なんじゃないだろうか、と浮かれる自分に、心の中のおばさん天使が冷静にツッコミを入れる。
「水も食料もこんなもんでは全然足らんやろ? どこが完璧やねん」
・・・はい、その通りですね、もっと色々買い込まなくては。
グリッシーニ以外に、非常食としてぜひ用意したいと思っているものがある。
それはデーツです。
デーツはアラビア語で「タムル」という。
以下、このブログではデーツを「タムル」と呼びます。
タムルの方が響きが可愛いので、ぜひこの単語を日本で一般化させたいのだ。
アンマンの市場で撮影したタムル売りの屋台。
タムルと言えばサウジ産が有名だが、ヨルダン産も味では負けていないと思う。

タムルは滋養豊かで効能が多い果実だと、クルアーン(コーラン)やハディース(預言者ムハンマド言行録)にも記載されているそうだ。
私がかつてフィレンツェ大学でアラビア語を教わったシリア人教師サマルも、こう力説していた。
「タムルは栄養が豊富で、体にいいんです。マルヤムがイーサーを身ごもって苦しんでいたとき、タムルを食べたら元気になったのよ」
「マルヤム」はキリスト教の聖母マリア、「イーサー」はイエスのアラビア語である(イエスはイスラームでは、預言者のひとりとされている)。
サマルは、パンにタムルとバナナを載せて食べるのが好きだそうだ。かなり甘そうだけど・・・
(サマルが何者かはこちらを参照)
また、乾燥させたタムルが非常食に最適であることは、パレスチナ・ガザ地区のカッサーム部隊の人たちの証言でも明らかになっている。
2014年夏、イスラエルによるガザ攻撃の最中のことである。
ハマースの軍事部門カッサームの精鋭部隊が、ハーン・ユーニスのトンネルの中に21日間閉じ込められたとき、
彼らは地下に溜まった泥水を薄いスポンジで濾過して飲み、
1日にタムルを1個ずつ食べて凌いで、23人が無事生還したという話だ。
彼らは1個のタムルを半分に裂き、1片を朝食、もう1片を夕食として食べていたという。
トンネルに閉じ込められたカッサーム部隊のエピソードに関するアルジャジーラのインタビューはこちら(アラビア語)
https://www.youtube.com/watch?v=L_NpmlxrFqQ
この毎日新聞の記事にも、ちらりと載っている。
http://mainichi.jp/shimen/news/20140902ddm007030108000c.html
しかし、先日新大久保のハラールショップでタムルを買おうとしたら、チュニジア産のものしかなかった。
チュニジア産のは固めでゴワゴワしていて、あまり好きではないのだ。
日本で入手しやすいタムルとしては、イラン産のほうがねっとりしていて美味しいと思う。
そのうち入荷するだろうから、また今度出直すことにした。
それまでに地震が来ませんように・・・
いや、タムルのあるなしに関わらず、地震が来ませんように。
埼玉にも、どこにも