ディスプレイのセンスが光るカイロの果物屋さん。なんとなく賽の河原を連想したのは私だけか。
今回からは、2011年5月にトルコから帰国する際、カイロに寄った時の話をする。といっても、滞在したのはたったの5日間だし、例によってもう記憶の奥の方の地層に沈み込んでいる上、写真もろくに撮っていないので、そのわずかな写真を2,3回に分けて載せる程度だが。
最初に泊ったのは、市内中心部のエジプト考古学博物館から徒歩3分のところにある「ダハブホステル」(HPはこちら)。タハリール広場からは徒歩10分。
このホステルは、雑居ビルの屋上(ルーフトップって言うんですかね)に入っていて、見晴らしがよかった。見えるのは周囲に密集した茶色い老朽化したアパートなどで、ステキ感は全くなかったが、私の好みにはピッタリだった。屋上のあちこちに長屋風の小屋(お洒落な言い方が思いつかない)が建っていて、その中が客室になっている。私はトイレ・シャワー共同のシングルを借りた。トイレ・シャワー付きの部屋は私にはちょっと高かったのだ。
部屋や共有スペース等の写真は撮っていないので、ホテルのPVを参照にして下さいませ。
私が撮ったのは、猫の写真だけ。このホステルは猫スポットで、テラスのあちこちを猫がうろついていたのだ。
片隅に張られたベニヤ板の隙間に、よく見たらみけちゃんが!
建物の前に渡された木製の通路。 泊り客が食事をおすそ分けしてくれるのを待ってるのかな?
この子は何か考え事に耽っていそう。エジプトの革命の行方を憂えていたとか・・・・
花壇もあり、サボテンやその他の植物が生えていた。白猫にはサボテンがよく似合う。
ダハブホステルは場所もいいし、猫だらけだし、スタッフもフレンドリーでよかったのだが、やはり部屋にトイレとシャワーがないと不便だった。しかも、私は年齢的にも性格的にも、世界中のバックパッカーが集まってワイワイ交流する雰囲気がどうも肌に合わないのだ。結局2泊だけして、タラアト・ハルブ広場の近く(たぶん)で見つけた、もっと安いホテルに移動した。ビジネスホテル的なところだ。(写真なし)
適当に歩いていて通りかかったオラービー広場。カイロのダウンタウンには、パリを彷彿とさせる優雅な歴史的建造物が多い。
近づいてみると、どれも老朽化して黒ずんでいるわけだが。
暗くてボケているが、これはインターネット屋さん。お客の大半は男の子で、延々と戦争ゲームに熱中していることが多かった。
カイロの地下鉄、インドミー仕様。インドネシアのインスタント麺インドミーにはよくお世話になった。
かつてダマスカス大学付属の語学センターでアラビア語を勉強していた時、同級生だったトルコ人の女の子は、1日2回、毎日昼食と夕食にインドミーを食べていると言っていた。カイロで借りていたアパートの同居人だったフランス人の女の子も、よくインドミーを食べていた(そして食べた後の食器を流しに放置してゴキさんを餌付けしていた)。カイロ大でアラビア語を教えてくれた女の先生は、「インドミーは美味しいけど、いつも食べると体に悪いわよ」と言っていたが、全くその通りだ。
私は焼きそばタイプが好きだった。具なしで麺だけぞぞぞぞっと食べるのが。
うう、書いていてインドミーが食べたくなってきてしまった。日本でもカルディなどで買えるのだが、やっぱり体に悪いよな・・・
(続く)