しばらく更新をサボっているうちに日本には春が来て、その後冬が戻ってきたと思ったら、唐突に夏に突入してしまったが、皆さんいかがお過ごしだろうか。
うちのボロアパートは先週くらいまで室温11℃だったりしたのだが、今は日中25℃を超えている。4月でこれだということは、8月は50℃くらい行くのでは。去年の夏、命の危険を感じるレベルの猛暑日が延々と続いたが、今年もそうなるんだろうか。私は生き延びられるのか…
さて、今回は韓国旅行記の続き(前回はこちら)。書き始めたのは去年の11月だったのに、4月になってもまだ3回目とは、これいかに。なんだか一生終わらないような気がしてきたので、次回で無理やり終えるつもりだ。
今回は、旅の最終日に仁川(インチョン)を観光した時の話。パレスチナで知り合った韓国人の女の子2人組(前書き参照)のうち1人の実家が仁川にあるので、そこに1泊させてもらって、彼女に街を案内してもらい、翌日の昼に仁川空港から帰国したのだ。彼女は日本語が話せるので楽だった(萩尾望都の漫画が原語で読める)。
友人の実家のマンションは、昔なつかしい感じの大型団地の一角にあった。ご両親とおばあちゃん、お姉さんと彼女の5人暮らしで、彼女はお姉さんと同じ部屋に寝起きしていたが、スペースに余裕がなかったので、私を泊めるためにお姉さんはおばあちゃんの部屋に寝ていた気がする。(うろ覚え)
お姉さんは会社員で仕事があり、この時はあまり一緒に過ごすことはなかったのだが、見るからに心優しい、かわいらしい感じの人で、別れ際にはお土産だと言って、用意していたお菓子やジュースなどをいっぱいもたせてくれた。天使か?
ソウルから地下鉄を乗り継いで、お昼前に友人宅の最寄り駅についた。1時間くらいだったような気がする。(これもうろ覚え)
家に着いたら、友人がまず冷蔵庫からヤクルトを取り出して飲み、私にも勧めてくれた。韓国ではヤクルトが日常的に飲まれているらしい。これ以前に泊まったホテルでも、朝食にヤクルトが添えられていた。イタリアのスーパーで見かけたこともあるし、ヤクルトは国際的な健康飲料なのだ。
ちなみに、さっきウィキペディアでヤクルトを検索すると、商品名の由来について、こう書いてあった:
~「ヤクルト」(Yakult)という商品名は、エスペラントでヨーグルトを意味する「ヤフルト」(Jahurto)を元にした造語である~
ヤクルトって、実はヨーグルトだったの? 今まで知らなかった~(もしや有名な話?)
…閑話休題。どうも私は話が逸れがちだ。
家族の皆さんとご挨拶した後、お母さんが用意してくれた昼食をいただいた。他の人たちは先に食べたようで、私は友人と差し向かいで食べた。
やたら品数が多い
チャプチェとか豆ごはんとか煮卵とか貝の入ったスープとか・・・どれも家庭的な、なつかしい感じの味付けで美味しかった。毎回こんなに用意するのは大変じゃないかと聞くと、大半が常備菜で、まとめて作って冷蔵庫で保存してあり、それに新たな料理を1,2品付け加えるだけだから大変じゃない、ということだった。でも、仕込みの時は手間がかかるだろうし、皿洗いも面倒そうだな・・・
食後、友人に街を案内してもらった。私の希望でバスで移動し、まず視覚障害のある若者たちが撮った写真展を観て、それから彼女の知り合いがやっている猫がいるカフェに行き、さらに古くからある職人街や中華街、商店街などを回った。私の好みを考慮した見事なチョイスで、至れり尽くせりだった。
私はバスが好き
どこかの教会
視覚障害者の写真展はこじんまりとした規模で、なんとなく写真を撮るのを遠慮してしまい、説明書きも処分してしまったのでよく覚えてない。目が見えない人が写真を撮るということ自体がすごいし、写真もとても良かったのだが、ぼんやりとしか記憶にないのだ。やはり、旅先で見聞きしたことは、記録を残しておかないといけませんね。
その後連れて行ってもらったカフェは、店内に猫が数匹いたものの、いわゆる「猫カフェ」ではなくて、女主人が飼っている猫が好きなように過ごしているという、私の好きなタイプのお店だった。
(以下、カフェ内部の写真が全部ぼけているのは、カメラのせいにしておいてください)
紐遊びが大好きな白ミケちゃん
久しぶりに猫と遊べて、幸せだった・・・
ここにも2匹
「ほらみて、アタシかわいいでしょ、ふふっ」のポーズ
猫の絵本コーナー 日本の名作絵本「100万回生きたねこ」もあった。
お茶は自分で淹れて、代金は料金箱に入れるセルフサービス方式だった。
古くからある職人街にも行った。都市開発のためその一帯が取り壊されるはずだったところを、住民が行政を相手取って訴訟を起こして勝利し、開発計画が白紙に戻ったということだった。ステキな話ね・・・閑散としていたけど。鍋屋(とパチンコ屋)の写真しかないけど。
韓国の伝統的な大鍋の専門店
どうやって持つんだ、これ。
パチンコ屋
日本のパチンコ屋のような人工的な派手さがなく、地味な店内からなんとなく後ろめたい感じの空気が漂っているような気がした。気のせいかもしれないが。
お洒落な飲食店が集まっている界隈にあったカッコイイ飲み屋
外壁には、ビールのフタで壁画が描かれていた。
中華街
中華街のボスは猫
ボスは顔はコワいが、まんざらでもない様子
商店街の行列のできる唐揚げの店
魚屋さん
窓辺の猫さん
夕食はマンションの近所の飲み屋でとった。何を食べたかは記憶にない。
韓国のビールは、全般的に日本のビールより味が軽めで、アルコール度もやや弱め。中国のビールも大体そうだが。
一杯飲んでから帰って、友人と雑魚寝した翌朝は、当然朝ごはんが用意されていた。
朝も結構な品数
夜にこれが出てきたら酒が進みそう。
食後に皆さんにご挨拶して、お姉さんにお土産を渡され、友人にも土産をもらって、鉄道で空港に出て帰国した。お土産のせいで荷物が重くなったが、「もてなされた」という実感に全身が満たされ、しあわせな気分だった。
次回は、残りの写真をランダムに載せて、この旅行記を終わりにしたいと思う。本格的に暑くなったら、廃人と化して今以上に生産性が落ちるはずだから、その前に書かないと。がんばろう~
(おまけのベンチ飲み写真)
日が暮れる前、まだ明るい時間にベンチ飲みすると、鳩に会えるので楽しいが、周りに家族連れが多いので、なんとなくストロングゼロなどは飲みにくい。(小心者)
(続く)