トルコ東南部のワン市の、ワン猫の写真。先週の日曜日にあの地域でひどい地震があったけど、ワン猫は大丈夫だったのか、とっても心配です。みゃあみゃあ。
しばらく暖かい日が続き、おお、このまま春になってくれるのかしら、ほくほく!と期待していたら、急に寒くなった。自然の掟は厳しい。やはり冬を飛ばして春が来たりはしないのだ。そんなわけで昨日からコタツをつけている。コタツは暖かいので大好きだが、21世紀になっても自分がコタツで暖を取ることになるとは思わなかった。世の中は案外進歩していないようだ。こんな原始的な暖房器具が生き残っているなんて…。そういえば、雨が降って傘を差すたびに同じことを思う。21世紀にもなって、雨を避けるためにこんな原始的な道具を…別にいいんだけど。
先週から今週の半ばにかけて、知り合いの紹介で、大阪の翻訳会社にアルバイトに行っていた。
ゲーム翻訳の仕事で、英語から日本語に訳すのである。英語はあんまりよく分からないし(しかもアメリカのゲームなので、アメリカ英語の若者言葉が中心)、ゲームもやったことがないので、どう訳していいのかさっぱり分からず、途方にくれていた。なにしろ、「ナントカのアイテムを集めてナントカポイントをゲットしよう!」とか、「ナニナニをアップグレードするため、ナントカを集める」とか、「ナニナニを友だちにリクエスト」とか、意味不明の文ばっかりなのである。ゲーマーのヒトにはお馴染みの内容だろうが。
もともとのんびり屋さんなせいもあって、仕事は遅々として進まず、内容にも自信がない。どうもあまり続かない気がする。なにか新しい仕事を探さねば…。ああ、すっごくメンドウ。
ところで、私は10月からスペイン語を勉強している。
無職で暇だったせいもあるが、直接のきっかけは、偶然ラジオから流れてきたNHKのスペイン語ニュースである。今まで1度もスペイン語を勉強したことがないというのに、おおまかな粗筋がわかる!これはスゴイ!と感激してしまった。スペイン語はイタリア語と姉妹関係にあるので(私のイメージでは、イタリア語のほうがお姉さん)、イタリア語を学習した人間にとって、聞き取るのはさほど難しくないとは聞いていたが、自分で実感したのはこれが初めてだった。これはひょっとしたらひょっとして、1ヶ月くらい勉強したらある程度話せるようになるのかも!と舞い上がって、NHKラジオ講座を聴き始め、図書館で借りたテキストで独習し始めたのだ。
奇遇なことに、前述のバイト先にはスペイン人とイタリア人のスタッフがいた。
彼らの会話は2ヶ国語放送である。つまりスペイン人はスペイン語を、イタリア人はイタリア語をそれぞれ話すのだ。いくら似た言語といえ、動詞の活用語尾など微妙に異なるし、まったく違う単語も結構あるのに、彼らはお互いに、完全に通じ合っていた。イタリア語とスペイン語がそんなに近い言語なら、わざわざスペイン語を勉強する必要はないってこと?と一瞬思ったが、耳を澄ませて彼らの会話を聞いてみると、やはり私にはスペイン人の話す内容が、いまいちわからないのだった。この辺はネイティブと外国人の語学学習者の違いであろう。
スペイン語の勉強を始めた当初、そのダサさに驚いたものである。
なんだなんだ、このダサさは!イタリア語の訛ったものとしか思えない!と、ラジオ講座を聴くたびに笑い転げたものだ。最近は慣れてきたが、やはり時々くすっと笑ってしまう。しかし私がいくらそう言っても、一般の人にはこの可笑しさが分かってもらえない。イタリア語学習者にしか理解してもらえないのである。
イタリア在住の日本人の友だちに、「今スペイン語勉強してるけど、スペイン語ってダサいよね~!」というメールを送ったら、彼女もそう思っていたそうで、「自分が話せるのがイタリア語であって、スペイン語でなくてよかった!」という返事が返ってきたた。
例を挙げると…
「いつも通りに」は
イタリア語で「コメ センプレ」
スペイン語で「コモ シエンプレ」
「承知しました」は
イ「ダッコルド」
ス「デ アクエルド」
「君はどこに住んでるの?」は
イ「ドヴェ ヴィーヴィ?」
ス「ドンデ ビベス?」だ。ドンデって…泥臭くない!?ちなみにスペイン語にはVとBの発音上の区別がなく、どちらもBと発音される。日本人には発音しやすいですね。
他にも「土曜日」が、イ「サバト」・ス「サバド」、「二番目の」がイ「セコンド」・ス「セグンド」など、例を挙げたらきりがない。かつてフィレンツェに住んでいた頃、北イタリアの方言を初めて聞いて、その響きのダサさというか、田舎臭さに感心したものだが、あのアクセントとスペイン語は似ている気がする。「すんごく人の良い田舎者」風に聞こえるのだ。
スペイン語を最初に勉強して、その後イタリア語を学習した人は、一体どういう印象を持つのだろう。一度調査してみたいテーマである。「イタリア語って、ダサい!」と軽蔑するのか、それとも「イタリア語ってなんて美しんだ!スペイン語なんか勉強するんじゃなかったぜ!」と激しく後悔するのか…。とかいいつつ、実は私はイタリア語も十分ダサいと思う。イタリア語なんかより、英語やトルコ語のほうがずっと洗練されていて美しい気がする。そう言うと、イタリア語のファンに「耳鼻科に行け!」と怒られたりするけど。
文法構造に関していうと、この2言語はそっくりなんだけど、どちらかというと、スペイン語の方がよりシンプルで暗記しやすいといえる。イタリアでしか通用しないイタリア語と違って、スペイン語はブラジルをのぞく南米全域でも通用するし、これからどちらかの言語を勉強しようという人は、スペイン語をやったほうが断然オトクだと思う。ああ、私も最初からイタリア語じゃなくて、スペイン語をやればよかった!と、ちらっと思わないでもないが、嘆いてみても始まらないので、とりあえず真面目にスペイン語学習に精を出すことにしている。この期に及んで、年甲斐もなく新しい言語に手を出す私。そして人生は続くのだ。
しばらく暖かい日が続き、おお、このまま春になってくれるのかしら、ほくほく!と期待していたら、急に寒くなった。自然の掟は厳しい。やはり冬を飛ばして春が来たりはしないのだ。そんなわけで昨日からコタツをつけている。コタツは暖かいので大好きだが、21世紀になっても自分がコタツで暖を取ることになるとは思わなかった。世の中は案外進歩していないようだ。こんな原始的な暖房器具が生き残っているなんて…。そういえば、雨が降って傘を差すたびに同じことを思う。21世紀にもなって、雨を避けるためにこんな原始的な道具を…別にいいんだけど。
先週から今週の半ばにかけて、知り合いの紹介で、大阪の翻訳会社にアルバイトに行っていた。
ゲーム翻訳の仕事で、英語から日本語に訳すのである。英語はあんまりよく分からないし(しかもアメリカのゲームなので、アメリカ英語の若者言葉が中心)、ゲームもやったことがないので、どう訳していいのかさっぱり分からず、途方にくれていた。なにしろ、「ナントカのアイテムを集めてナントカポイントをゲットしよう!」とか、「ナニナニをアップグレードするため、ナントカを集める」とか、「ナニナニを友だちにリクエスト」とか、意味不明の文ばっかりなのである。ゲーマーのヒトにはお馴染みの内容だろうが。
もともとのんびり屋さんなせいもあって、仕事は遅々として進まず、内容にも自信がない。どうもあまり続かない気がする。なにか新しい仕事を探さねば…。ああ、すっごくメンドウ。
ところで、私は10月からスペイン語を勉強している。
無職で暇だったせいもあるが、直接のきっかけは、偶然ラジオから流れてきたNHKのスペイン語ニュースである。今まで1度もスペイン語を勉強したことがないというのに、おおまかな粗筋がわかる!これはスゴイ!と感激してしまった。スペイン語はイタリア語と姉妹関係にあるので(私のイメージでは、イタリア語のほうがお姉さん)、イタリア語を学習した人間にとって、聞き取るのはさほど難しくないとは聞いていたが、自分で実感したのはこれが初めてだった。これはひょっとしたらひょっとして、1ヶ月くらい勉強したらある程度話せるようになるのかも!と舞い上がって、NHKラジオ講座を聴き始め、図書館で借りたテキストで独習し始めたのだ。
奇遇なことに、前述のバイト先にはスペイン人とイタリア人のスタッフがいた。
彼らの会話は2ヶ国語放送である。つまりスペイン人はスペイン語を、イタリア人はイタリア語をそれぞれ話すのだ。いくら似た言語といえ、動詞の活用語尾など微妙に異なるし、まったく違う単語も結構あるのに、彼らはお互いに、完全に通じ合っていた。イタリア語とスペイン語がそんなに近い言語なら、わざわざスペイン語を勉強する必要はないってこと?と一瞬思ったが、耳を澄ませて彼らの会話を聞いてみると、やはり私にはスペイン人の話す内容が、いまいちわからないのだった。この辺はネイティブと外国人の語学学習者の違いであろう。
スペイン語の勉強を始めた当初、そのダサさに驚いたものである。
なんだなんだ、このダサさは!イタリア語の訛ったものとしか思えない!と、ラジオ講座を聴くたびに笑い転げたものだ。最近は慣れてきたが、やはり時々くすっと笑ってしまう。しかし私がいくらそう言っても、一般の人にはこの可笑しさが分かってもらえない。イタリア語学習者にしか理解してもらえないのである。
イタリア在住の日本人の友だちに、「今スペイン語勉強してるけど、スペイン語ってダサいよね~!」というメールを送ったら、彼女もそう思っていたそうで、「自分が話せるのがイタリア語であって、スペイン語でなくてよかった!」という返事が返ってきたた。
例を挙げると…
「いつも通りに」は
イタリア語で「コメ センプレ」
スペイン語で「コモ シエンプレ」
「承知しました」は
イ「ダッコルド」
ス「デ アクエルド」
「君はどこに住んでるの?」は
イ「ドヴェ ヴィーヴィ?」
ス「ドンデ ビベス?」だ。ドンデって…泥臭くない!?ちなみにスペイン語にはVとBの発音上の区別がなく、どちらもBと発音される。日本人には発音しやすいですね。
他にも「土曜日」が、イ「サバト」・ス「サバド」、「二番目の」がイ「セコンド」・ス「セグンド」など、例を挙げたらきりがない。かつてフィレンツェに住んでいた頃、北イタリアの方言を初めて聞いて、その響きのダサさというか、田舎臭さに感心したものだが、あのアクセントとスペイン語は似ている気がする。「すんごく人の良い田舎者」風に聞こえるのだ。
スペイン語を最初に勉強して、その後イタリア語を学習した人は、一体どういう印象を持つのだろう。一度調査してみたいテーマである。「イタリア語って、ダサい!」と軽蔑するのか、それとも「イタリア語ってなんて美しんだ!スペイン語なんか勉強するんじゃなかったぜ!」と激しく後悔するのか…。とかいいつつ、実は私はイタリア語も十分ダサいと思う。イタリア語なんかより、英語やトルコ語のほうがずっと洗練されていて美しい気がする。そう言うと、イタリア語のファンに「耳鼻科に行け!」と怒られたりするけど。
文法構造に関していうと、この2言語はそっくりなんだけど、どちらかというと、スペイン語の方がよりシンプルで暗記しやすいといえる。イタリアでしか通用しないイタリア語と違って、スペイン語はブラジルをのぞく南米全域でも通用するし、これからどちらかの言語を勉強しようという人は、スペイン語をやったほうが断然オトクだと思う。ああ、私も最初からイタリア語じゃなくて、スペイン語をやればよかった!と、ちらっと思わないでもないが、嘆いてみても始まらないので、とりあえず真面目にスペイン語学習に精を出すことにしている。この期に及んで、年甲斐もなく新しい言語に手を出す私。そして人生は続くのだ。