もう3月になって、日本はすっかり春めいてきたが、皆さんはいかがお過ごしだろうか。
私はロシアのウクライナ侵攻のことで頭がいっぱいだったが(シリアでの空爆等のこともあり、ぷーは一生許さん)、それは脇に置いといて、今回は韓国旅行記の本編に入る。
前書きを書いてから、気が付けばもう3か月以上経過していた。魔法にかかって、時を駆けたのかな(少女じゃないけど)
前書きでも言及したが、ほんの数日の旅行で写真がわずかしかないし、十年近く前のことであまり覚えていないから、2回ほどで終えるつもりだ。いんしゃーあっらー・・・
というわけで、今回のテーマはモスクとその周辺地域。モスクは私が外国を訪れた際によく行くスポットのうちの1つだ。
ソウルの梨泰院地区には、大きくて立派なモスクがある。「ソウル中央モスク」だ。ウィキペディアのこのモスクについての項目には、以下のような記述がある:
「大韓民国におけるムスリム共同体の起源は1950年に始まった朝鮮戦争に国連軍として参加したトルコ軍にあるとされている。トルコ軍には何人かのイマームが従軍しており、朝鮮戦争停戦後も彼らは布教活動のために韓国に残った。1955年には彼らによってイスラームにまつわる講座が開かれ、およそ200人の韓国人がイスラームに改宗したという」
朝鮮戦争の時に国連軍に参加したトルコ軍が韓国のムスリム共同体のルーツ? 本当かな・・・
梨泰院にはシリア留学時代の仲間だった日本人の女の子1人および韓国人の女の子2人と連れ立って行った。3人とも私より一回りは若いので、全体的にキャピキャピした感じで盛り上がった。
まずモスクを見学する。
敷地への入り口
敷地の中に入って、目を上げるとこんな風景が待っていた。
予想していたよりもずっと大規模で、収容人数も多そうだった。正面上の「الله أكبر (アッラーフ・アクバル=アッラーは偉大なり)」という緑色の2文字と両サイドのミナレットが特徴的だ。
内部はこんな感じ。非ムスリムでも入れる。
韓国人ムスリムは日本人ムスリムと同様、絶対数が少ないと見え、在住外国人の姿が目立った。
モスクを出てから、周辺の店を見て歩く。この一帯にはハラール食品店やイスラム関係の雑貨・書店、中東料理店などが集まっていた。
あるインド・パキスタン系らしきミニマーケットの前で、フレンドリーなインド人の男性に話しかけられた。彼は日本に住んで働いていたことがあるという(どこの街に住んでいたかは失念)。韓国での暮らしはどうかと聞くと、楽しいという。日本では暗くなると街がガランとして、外に出ても話し相手もおらず、家でじっとしていてつまらなかったが、韓国では人々と会話できるから、ということだった。そう言われてみると、韓国(特にこの界隈)の人の方が話しかけやすそうな気もする。
チャイを飲みに入ったケバブ屋では、従業員のトルコ人の若者たちに「日本に行きたいんだけど、どうやって行けばいい?」と聞かれた。どうして韓国に来たのかと聞くと、「日本に行きたかったけど、お金が足りなくて韓国で止まっちゃった」と笑いながら答える。ホンマかいな・・・日本は近いから泳いでくるように言ったら、ウケていた。
横綱級のドネルケバブ
どこかのレストランでゆっくりランチをしたかったので、ケバブは食べなかった。
「ダマスカスレストラン」を発見
ここに入りたかったのだが、残念ながら閉まっていたので、近くのトルコ料理店に入った。
店の外観は撮り損ねた。
パンとホンムス(ひよこ豆ペースト)とサラダに、パトゥルジャン・ムサッカ(揚げ茄子と牛挽肉のトマト風味の炒め煮)。他にも頼んだと思うが、写真がない・・・
ムサッカはギリシャやエジプトなどにもあるが、国によって作り方が異なる。
トルコのムサッカのレシピ動画。作ったことないけど。
味付けは塩、黒胡椒、クミン。発酵させたトマトペースト「サルチャ」も欠かせない。
店の外でアラビア語を英語に混ぜて立ち話していたところ、パレスチナ人の実業家だという男性が話しかけてきた。彼はアラビア語が出来る韓国人を探しているところだった。韓国人の友達の1人がちょうど求職中だったので、連絡先を交換して、後日話を聞きに行くことになった。私も失業中だったのだが、韓国人ではないので諦めた。ソウル(の梨泰院)って、道を歩いているだけで仕事が見つかるドリームランドか?
日本にもアラブ人街やトルコ人街があればよかったのに。新大久保はちょっと(だいぶ)違うし。そういえば、お台場はイスタンブルっぽいからトルコ人が多く住んでいると聞いたけど、どうなんだろう・・・
ドンドゥルマ屋さんは韓国人がやっていた。
歩き回っているうちに、ダマスカスのお菓子(حلويات الشام)と書かれたお菓子屋さんを発見。
ここ。バクラワが目玉商品のようだ。(アラビア語ではبقلاوةバクラーワ)
入ってみたら、焼き立てのバクラワや、その他のアラブ菓子が並んでいた。
菓子職人は、シリア人の若い男性。彼はシリアからUAE経由で韓国にたどり着いたと言っていたと思う(うろ覚え)。シリアにまだ家族が残っているとのことで、色々心労が多いはずなのに、にこやかで話しやすく、優しい雰囲気の人だった。私はお菓子を買わなかったが(辛党なので)、バクラワを買った友達によると、美味しかったらしい。
そんなわけで、ソウルの梨泰院地区では、中東の雰囲気を満喫することが出来た。日本にも将来こういう地区が出来ればいいが、あんまり期待できないかな・・・
(参考)
ソウルの中の小さな異国?梨泰院の裏道はいろいろおもしろい!
https://www.seoulnavi.com/special/5055566
トマトのうま味が濃縮
「サルチャ」(トルコ)[第1回]
https://cocoro-dining.co.jp/magazine/?p=1083
ムサカの絶品簡単レシピ!トルコやギリシャの定番のナス料理
あ~、書いてたらまたムサッカが食べたくなった・・・
(おまけのガチャ写真)
団子むし
お口の中でモゾモゾしそう。
(終わり)
まるで中東ですね。
韓国とイスラームって、知りませんでした。
韓国には、教会も多いし、プチ中東があるならと、言ってみたくなりました。
と言っても、海外、いつ行けるのやら。
コロナ前ならば、仁川のトランジットついでに行けたのに。
おまけ写真、どんな脈絡?
ミチさんの好み?
では、また。
日本を含む多くの国の水際対策が3月から大幅に緩和され、そろそろ海外旅行に行ける状況になってきたところに、ロシアのウクライナ侵攻が始まって、また雲行きが怪しくなりましたね・・・様子を見るしかないんですね~
あ、ガチャ写真はなんとなく撮ったやつを使っただけです。なんかすいません・・・